四神戦隊メイデン・フォース

Bad End After_黒巫女(1)

 「ん・・・」
 摩耶は微睡みの中、己の肉体の中に在る異物感−しかし温かな感覚−に、意識を覚醒させた。
 ゆっくりと目を開くとその先には、見慣れた豪奢な調度品と、重厚な扉が視界に飛び込んでくる。
 そして彼女の背には、肉感に溢れる矢張り温かな、二つの膨らみを感じていた。

 その背越しに感じる温もりに摩耶は、
「邪水晶様−」
 自然と頬を緩ませる。

 昨夜は魔剣を鍛えた褒美として、邪水晶に愛して貰ったのだ。
 先程から感じる『異物感』は、摩耶の『中』に未だ、愛しい主の存在があるから−

「・・・んっ、ふぅっ・・・」 
 摩耶は主を起こさぬよう、
 ヌヌッ・・・ヌプッ
 腸内の奥深くに埋まる肉棒をゆっくり引き抜くと、体を捩り、逆の方へ向く。

 すると、
「すぅーっ、すぅーっ・・・」
 邪水晶の穏やかで無防備な寝顔が、彼女の視界を一杯に占めた。
「くすっ・・・」
 不敬かもしれないが、美しいながら無防備なその寝顔はどこか、あどけなさすら感じる。
 昼は冷酷な魔王、夜は一人の女−
 そんなギャップのある彼女が、摩耶には愛おしくて堪らない。
 しかし、
 ギュッ
 思わず抱き締めたくなる衝動を掌で抑え、今度はゆっくりと褥から、その身を滑らせる。

 筆頭の『黒巫女』である彼女は、闇の祭儀官であるだけでなく、邪水晶の秘書官でもあるのだ。
 主と同じ褥に寝ることは許されても、惰眠を貪ることは許されない。
「・・・」
 一度だけ主の姿を視界の隅に収めると摩耶は、後ろ髪を引かれながらも、邪水晶の居室を後にした。



 邪水晶の居室脇に与えられた自室で摩耶は、
 カチャ
 朝の冷気で冷えた貞操帯を履き、その鍵をロックする。
 通常であれば、『黒巫女』が穿く貞操帯は邪水晶にしか解除できないが摩耶のものだけは、彼女に管理が委ねられていた。
 それだけ邪水晶から信頼を得ている事が誇らしくもあり、その『信頼の証』を身に着けることで一層、摩耶の気は引き締まる。

 そして、
 キュッ
「んっ・・・」
 手早く革の奴隷衣を身に着けると、
 パチン
 ペニス・バンドを締め、
 ファサッ
 白と黒の巫女装束を纏った。
 更にその美しい漆黒の髪を櫛で軽く梳かした摩耶は、姿見で『身嗜み』を確かめた。
 
 邪水晶の肉体改造により豊満となった肢体は、
 ギュゥ
 奴隷衣で強調され、
 ギンッ
 屹立する肉棒は、黒袴を押し上げている。
 『神凪の巫女』であった時とは対極をなすその姿に摩耶は、軽く笑みを浮かべると、自室を後にした。



 テラスに出た摩耶は、
「・・・澄佳、どこに居るのですか?」
 色鮮やかな花々が生い茂る中庭に向かって、そう声を掛ける。
 すると、やや間を置いて奥の草陰から、
 ガサッ
 怯えた表情で、澄佳が姿を現した。
「・・・チィッ」
 その薄汚れた姿に摩耶は、不機嫌な表情を隠さない。

 この肉便器は反抗的な癖に、朝になると必ず、庭のどこかに居る。
 空腹に耐えかねて、ということもあるのだろうが、それ以外に彼女が期待しているものを摩耶は敏感に感じ取っていた。
 摩耶はその浅ましさに苛立ちを感じ、
「・・・呼ばれたら直ぐに来る様、いつも言っているでしょう・・・何度言ったら解るのですか?」
 怒りの声音でそう、澄佳を窘めた。

 それに澄佳は、
「・・・申し訳、ありません・・・」
 怯えきった表情で平伏する。 
 しかし、その惨めな姿が更に、摩耶の感情を害した。
 カツッ
 摩耶は澄佳に歩み寄ると、
 ガッ
 その脇腹に鋭い蹴りを加える。

「ぎいっ!?」
 潰れた蛙の様な声を上げながらもんどりうって、澄佳は床に転がった。
 邪水晶はこの『便器』をペットの様に可愛がっているが、自分がその様に甘い態度で接する必要はない。
 寧ろ、『増長』しているこの『便器』に、躾を与えてやることこそ、己の役割だと感じている。

 痛みと恐怖で震える澄佳を尻目に摩耶は、
「・・・いつまでそうしている積もりなのですか?・・・早くこちらへ来なさい」
 そう冷たく言い捨てると再び、邪水晶の居室へと向かうのだった。



「・・・うふふ、お早う、摩耶・・・澄佳」
 既に寝台で半身を起こしていた主は、二人が入ってくるのを見てそう挨拶の言葉を投げ掛け、柔らかな笑みを向けてくる。

 摩耶は主に笑みを向けられるだけで高鳴る胸を隠す様に、 
「お早う御座います、邪水晶様」
 そう主に会釈するが、
 ジワッ
 痛いほどに硬度を増した肉塔から染み出す淫液は、彼女の内心を何よりも雄弁に物語っていた。

「ふふっ・・・」
 だが、邪水晶は笑みを浮かべるだけで、それを見咎めることはない。
 この皇宮にあって、責務とともに欲望に忠実であることは決して、罪ではないのだ。

「・・・さあ、澄佳」
 主に向けていたものとは打って変わって、冷酷な表情となった摩耶はそう、澄佳に命じる。 

「・・・はい・・・」
 命じられた澄佳は一瞬躊躇したが、震える足を引きずる様にして邪水晶の前に跪くと、絹の肌掛けを捲り上げた。
 すると、昨日の情事に塗れたままの肉槍が、
 ギン
 猛り狂い、澄佳の『奉仕』を待ちかねていた。

 澄佳は一瞬眉を顰めたが、摩耶の視線を感じると、
「・・・はむっ・・・ちゅっ・・・じゅるっ」
 恐る恐る肉棒を含み、喉奥までそれを飲み込むと撫でるように尿道を舐め、慎重に『用務』を始める。
 シーツに僅かでも滴を零せば、摩耶から手酷い『折檻』を受けるからだ。
 
 ジョロッ、ジョロロッ
 ゴクンッ、ゴキュンッ
 『用務』が順調に始まった事を認め摩耶は、
「・・・邪水晶様、本日のご予定と報告で御座います」
 そう言って数枚の紙を渡す。
「有り難う」
 邪水晶は軽く礼を言ってそれを受け取ると、
 ジョロジョロジョロッ
 下半身で生じていることなど意に介さず、さっと目を通し始めた。

 邪界の絶対的な王となった邪水晶だが、統治する世界が広がれば広がるほど、官僚機構は肥大し、その業務は増える。
 強大な力を振るうだけではなく、かつて人間であった時代以上に、『行政の長』として事務作業をこなさねばならない現状は、皮肉であるとしか言いようがない。 

『全く、笑っちゃうわね・・・』
 邪水晶は心中でそう苦笑を浮かべながら、手早く書類の要諦を汲み取ると、
「・・・大体解ったわ。今は兎に角、奴隷の『教育』と『宮奴』の選抜を急がせて頂戴」
 そう言って、紙片を摩耶に返した。

 官僚機構の肥大に伴い、それを担う『官僚』の不足が邪界の深刻な問題となっている。
 力を振るい欲望のままに生きる事が本能である妖魔の中に、それを担う『人材』を多く求める事は、非常に困難な要求であった。
 対抗勢力を潰す、という本来の目的以上に、巫女機関残党との戦闘は『人材確保』という意味で、重要な意味を持ちつつある。

 その事情を十二分に認知している摩耶は、
「はい、畏まりました。『黒巫女』達に、作業を急ぐよう伝達致します・・・澄佳、いつまでそうしているのですか?」
 主の命にそう答えると共に、険のある声で澄佳をそう窘めた。

 肉棒を咥えたまま澄佳は、
 ビクッ
 電気で打たれた様に体を震わせると、邪水晶の肉竿に滴が零れていないことを確認し、
「・・・ぷはっ・・・ぴちゃっ、はむっ」
 亀頭を舐め回して、漸く『用務』の後始末を始める。

 この肉便器は『排泄物』以上に、精液や交合の残滓を好むのだ。
 大方、邪水晶が政務に励む隙を狙って、その『芳醇な味』でも堪能していたのだろう。
 どこまでも浅ましい−
 そのどこまでも卑しい姿に摩耶は、
「チッ」
 再び鼻を鳴らすと忌々しそうに、『後始末』が終わるのを見届けた。
 


 澄佳を早々に追い払った摩耶は、邪水晶の着替えを介添えし、執務の準備を整えると、
「・・・それでは失礼致します」
 そう挨拶し、邪水晶の居室を後にした。

 邪水晶の居室から十分に離れたところで、
 カッ、カッ、カッ
 摩耶はヒールで音を立てつつ、先を急ぐ。
 今日は、大事な役目があるのだ。

 程なくして、皇宮の西端にある一室に辿り着くと、
 ギギギ・・・
 重厚な鋼製の扉を開いた。

 摩耶が扉を潜ると、控えていた『宮奴』達が一様に黙礼で彼女を出迎える。
 それに摩耶は、片手を上げて答えると、己に与えられた革張りの椅子に腰を掛けた。

 奴隷の間で『審判室』と呼ばれるこの部屋には、10人の巫女が一列に、壁際へ立たされている。
 彼女達は皆、奴隷市の奴隷が如く、首と手足を一列に鎖で縛られその端は、看守役であるオークが握っていた。
 そしてその首には家畜同然に、『1』から『10』までの番号札が下げられている。

 彼女達は、先日の支部陥落により、虜囚となった巫女達だ。
 傍らにやってきた宮奴から彼女達の身上書を受け取ると摩耶は、素早く書面に目を滑らせる。
「・・・」
 この後にも数組、『審判』を行う必要があるので、効率的に『処理』する必要があるのだ。

「・・・」
 摩耶は巫女達の顔を睥睨した。
 どの巫女も、己の行く末を想像し、怯えた表情を浮かべている。
 それも無理からぬことであろう。
 程度の差こそあれ、彼女達の行く先は『奴隷』しかないのだ。

 だがそんな彼女達の恐怖感など関係ないとばかりに摩耶は、無感情のまま再び、報告書へと目を落とす。
『下級巫女ばかりか−』
 摩耶は嘆息を思考に押し込めながら、リストの最後尾まで軽く視線を巡らせた。
 この組には、『黒巫女』になる程の神力を宿した巫女は居ない。
 ならば『審判』は一つしかないだろう。

 摩耶は一つ息をのむと、
「・・・審判を下します。全員『穴処理』後、『適性検査』に回しなさい・・・以上」
 極めて事務的にそれだけ言い、書類を閉じた。

 『穴処理』とは、戦闘で武勲のあった中魔以下の妖魔へ一時的に『下賜』し、自由に犯させること。
 『適性検査』とは、『穴処理』の終わった奴隷を、戦闘に参加した妖魔に輪姦させ、肉体的反応と妊娠具合を見ることを指す。
 いずれにせよ、『巫女』としては死刑宣告に等しい。

 近頃は巫女どもが敗残を重ねているだけあって、『奴隷』となることの意味も漏れ伝えられているようだ。
 果たして、
「・・・い、嫌ぁ、許してぇっ!」
「お願いっ、何でもするから・・・助けてぇっ!!」
 哀れな巫女達は声の限りにそう哀願するが摩耶は、
 クィッ
 顎で無表情にオークへ指示を出すと、忠実な『看守』である彼は、
 ジャラリッ
 『刑場』へ『囚人』達を引き摺り出してゆく。

 やがて彼女達は、
「「「い、いやぁぁっっ!!」」」
 絹のような叫び声のみを残して、
 ゴゴゴッ
 鉄扉の向こうへと消えていった。

 摩耶はかつて『仲間』であった者達の悲鳴を不愉快そうに聞き流すと、
 パラ
 ページを繰り、次のリストに目を通す。
 その刹那、
 ピクリ
 と、彼女の秀麗な眉が僅かに動いた。

 その変化を後押しするかの様に、
 ギッ
 再び入り口側の鉄扉が開き、
 ジャラリ
 手と足に鎖をかけられ、口には猿轡を噛まされた一人の巫女が姿を現す。

 その巫女は摩耶の姿に気づくと、
「う゛ーっ、う゛ーっっ!!」
 ジャリッ、ジャリンッ
 大きく暴れ出した。

 周囲に侍っていた宮奴達は慌てて、
「静かになさいっ・・・このっっ!!」
 巫女を押さえつけようとするが摩耶は、
「いいわ、猿轡を取ってやりなさい・・・」
 悠然とそう言い放つ。

 その摩耶の言葉に、
「はっ・・・」
 巫女の頭を押さえ込み掛けていた宮奴が慌てて、
 チャリッ
 猿轡の留め金を外すと、囚われの巫女は、
「・・・摩耶ぁあっっ!!」
 そう叫びながら、
 ジャリンッ、ジャリンッ
 手足の鎖を引き千切らんばかりに、摩耶へ詰め寄ろうとした。

 そんな彼女に摩耶は、
「・・・久し振りね、朝陽」
 冷たい微笑を浮かべ、歩み寄る。

 その冷淡な摩耶の様子と相反して朝陽は、
「この裏切り者めっ!!・・・恥を知れっ!!」
 激情に任せ、唾を飛ばしながら摩耶に侮蔑の言葉を浴びせた。

 千葉朝陽(ちばあさひ)と摩耶は、巫女修行時代の謂わば『同期』である。
 家格は摩耶に大きく劣るものの、その優れた才覚のみで地方支部の長にまで上り詰めた彼女の力は、十二分に知っていた。
 『黒巫女』の素体としては申し分ないだろう−
 摩耶はかつての『仲間』ではなく、単なる邪界の奴隷候補として朝陽を値踏みしながら指呼の間まで近付いてゆく。

 ヌルゥッ
 彼女の『先端』からは恥液が滲み出し、
 ツゥッ
 猛々しい竿を伝っていた。

 この哀れな女へ行われるであろう『教育』と、己の『過去』を重ねて−



「う・・・ん・・・」 
 摩耶は、頬に湿った空気の流れを感じると無意識のうちに、身じろぎした。
 ファサリ
 それとともに掛布が捲れ、彼女の肢体が露わとなる。

 艶やかな黒髪が白磁の肌を彩る様は、シーツをキャンバスとした一枚の絵画の様だ。
 『絵画』には僅かに紅が差し、
「すぅっ、すぅっ・・・」
 呼吸とともに上下する相丘は、強い生気を感じさせる。
 更にその『生気』を裏打ちするかの様に、 
 ジワァッ
 淡い翳りには朝露の如き滴が浮かんでいた。

 だが絵画ならざる彼女はやがて、纏わり付く空気の重さに耐えかねた様に、
「ん・・・」
 目を開いた。
 ぼんやりとした視界の先には、煌びやかな装飾で覆われた天井が見える。

 摩耶は、反射的に、
「んんっ・・・」 
 その眩しさを避けるかの如く、腕を額に当て、周囲を見渡した。

 高級そうな調度品に、上等なベッドが置かれたその部屋はまるで、ヨーロッパの貴族の屋敷を思わせる。
 窓に目を向けると、紗のカーテンが風に揺れ、その向こうにある木の影を優しく映し出していた。

 現実感のないその光景を矢張りぼんやりと眺めながら摩耶は、記憶の糸を手繰り寄せる。
 かつて四神の巫女であった『淫魔』達との死闘−そして敗北−
 その生々しい記憶に照らせば、眼前の景色は余りに現実感が無い。

 摩耶は、『記憶』と『現実』のギャップを埋めるかの様に、己の身体に視線を滑らせた。
 全裸にされた四肢には傷跡一つなく、痣すら見出す事はできない。
 ただ、アヌスから感じる疼きの様な鈍痛のみが、『記憶』と『現実』との『接点』を示唆していた。

「・・・」
 摩耶は、その心中を包み込むかの様に、
 スッ
 掛布を纏い、窓辺へ歩み寄る。

 サッ
 カーテンを除け、窓から外を眺めると、手入れの行き届いた見事な中庭が、視界に広がった。
 しかし、鮮やかな草花が咲き乱れ、噴水が涼やかな水音を流すその場所からは、
 ムッ
 秋口になった神凪の山とは明らかに異なる、熱気と湿気を帯びた空気が流れ込み、摩耶の肌に纏わり付く。

 『邪界』−
 その言葉が摩耶の中に浮かんだ刹那、
「・・・ふふ、気に入って貰えたかしら?」
 背後から唐突にそう、言葉を投げ掛けられた。

 摩耶はその声に、
「・・・!!」
 はっと振り返る。
 先程まで全く気配を感じなかった入り口の柱には、その声の主が悠然と寄りかかり、摩耶に柔らかな笑みを送っていた。
 
 摩耶は、
「翡翠、様・・・いえ、邪水晶・・・」
 そう呻くと、掴んだ掛布を、
 ギュッ
 強く握り締め、邪水晶を睨め付ける。

 だが邪水晶は、笑みを浮かべたまま、
「身体の具合はどう?・・・ゆっくり休めたかしら?」
 そう言って、摩耶へ歩み寄ってきた。

 ズ
 摩耶は窓を背に半歩後ずさり、掌に神力を込めようとするが、
 シュゥ
「っ!?」
 それが纏まりを持つことは無い。
 身体の中には確かに、神力を感じるのだがそれを『実体化』させることができないのだ。

「そんなに怖い顔をしないで・・・貴女を傷つける積もりは無いわ」
 そう言って邪水晶は猶も、笑みを絶やさず摩耶へ歩み寄ってくるが、
 ビクンッ
 その中心にそそり立つ『凶器』が、摩耶の恐怖心を生理的に煽り立てる。

 摩耶は、
「くっ・・・!」
 どうにかして、気を練ろうとするが、
 スッ
「うふふっ、捕まえたぁっ♪」
 瞬時に懐へ潜り込まれた邪水晶に、
 ギュッ
 抱き締められ、
「摩耶・・・んっ・・・ちゅっ・・・むふぅ」
 唇を奪われた。

 邪水晶は、
「んちゅっ、れろっ・・・んふっ・・・んんっ」
 摩耶の舌を絡め取り、瑞々しい口内の感触を舌先で味わうと、己の唾液を流し込む。 
「んっ、くっ・・・んくんっ」
 息をつく間も与えられぬ摩耶はそれただ、嚥下していった。

「んっ・・・んぐっ!」
 暫し、邪水晶の『味』を強制的に堪能させられた摩耶は噎せ返りそうになりながらも、
 ドンッ
 邪水晶をどうにか引き離す。

 摩耶と2歩程、間を置かされた邪水晶は、
「あら、つれないわねぇ・・・」
 そう言って、しなを作ると更に後退し、
 トサッ
 ベッドに腰掛けた。

 摩耶は口許を手で拭うと、邪水晶を睨め付けながら、
「・・・いい加減になさい・・・瑠璃様・・・それに葵と楓はどうしたのですか?」
 そう詰問する。

 それに邪水晶は手を広げながら、
「ええ、皆『無事』よ・・・近いうちに会えるわ」
 『無事』にアクセントと置き、そう答えた。

「そうですか・・・」
 彼女が言う『無事』は、文字通りの『無事』ではないだろう。
 だが、『会わせる』と言っている以上、命だけは『無事』なはずだ。
 微かな光明ではあるが絶望的な状況下にあってそれは、『勇気』の火口となる。

 摩耶は再び、瞳に意思の炎を灯らせると、
「・・・貴女は、私をどうする積もりですか?」
 そう、邪水晶に問いを投げ掛けた。

「・・・私はね・・・」
 邪水晶はそう言うと、
 キシッ
 ベットから腰を上げ再び、摩耶の許へ歩み寄る。

 それに摩耶は、
 キッ
 唯一の『鎧』である紗の掛布を強く身体に巻き付け、邪水晶と『対峙』しようとした。
 しかし−

 ドクンッ
「!?」
 邪水晶の甘い『体臭』が感じられる程近付いた刹那、その『香り』をトリガーにしたかの如く、摩耶の肉体に変調が起きた。

 熱い−
 まるで熱病にでも冒されたかの様に、摩耶の血液が沸騰する。
 ガチガチガチッ
 歯の根は震え、
 ファサッ
 力を失った手からは、『鎧』が滑り落ちた。

 そのまま摩耶の身体は、
 カクンッ
 崩れ落ちようとしたが、
「大丈夫、摩耶?・・・うふふ」
 正面から抱き留めた邪水晶によって支えられる。

 熱に冒され、酩酊したかの如く、
「な、にお・・・」
 呂律すら怪しくなった摩耶に、
「摩耶・・・私は貴女の全てが欲しいの・・・本当は・・・」
 邪水晶はそう言って
 クチュリ
「んああっん!!」
 秘裂に指を這わせた。

 邪水晶の淫毒が回りきった摩耶のそこはそれだけで、
 グチュッ、グチュッ
 粘液質な音をたてはじめる。
 
 邪水晶は摩耶の反応に満足気な笑みを浮かべると、
 グニッ
 摩耶の秘肉をくつろげながら、
「ここに『私』を注いで、眷属にしてしまいたいのだけど・・・」
 摩耶の耳許に顔を寄せ、そう囁くと、
 ニュルンッ
 『私』を『注ぐ』ための雄蕊を花心へ滑らせた。

「ひぃっ!?」
 摩耶は、その言葉よりも確かな『恐怖』の形に、短い悲鳴を上げる。
 邪水晶は、
 チュッ
 その恐怖を封じるように、軽く口づけをすると、
「うふふ、大丈夫よ・・・貴女には『巫女』として在り続けて貰わなければいけないもの・・・でも・・・」
 ドサッ
 そう言って摩耶をベッドへ押し倒した。

 邪水晶は、
「『淫魔』と『性奴隷』の悦びを同時に教えてあげる・・・ふふっ、それにはまず、相応しい躰にしないとね・・・」
 そう妖しく微笑むと、
 ブンッ
 手中に、一つのガラス瓶を出現させる。

 そして同時に、
 シュルシュルシュルッ
「!?」
 ベッドの下から出現した触手が、摩耶の四肢を捕縛した。 

 邪水晶が持つ、白濁液で満たされた瓶の中では、
『キィィッ!』
 醜い肉塊様の下等妖魔が『檻』を破らんばかりに、暴れ狂っている。

 邪水晶は、瓶の表面を愛おしそうに撫でながら、
「・・・うふふ、素敵でしょう?・・・これは私の遺伝子を組み込んだ猿性戯を、私の精液で培養したものなの・・・貴女の為に作ったのよ、摩耶・・・きっと似合うわ」
 そう言うと、
 ビチャビチャビチャ
 瓶を傾け、摩耶の腹に中身をぶちまけた。

 ビタンッ
 摩耶の腹に落ちた『猿性戯』は、
「ピギィッ!!」
 歓喜の声を上げると、
 ズルズルズルッ
 精液と粘液を塗り広げながら、摩耶の『一点』を目指して、蛇の様に這い進む。

 下腹を這いずられる感覚と、
「ピギィッ!」
 不気味な生物に蹂躙される視覚的嫌悪感に摩耶は、
「ひぃああっっ!!」
 言葉にもならぬ悲鳴を上げた。

 しかし『彼』は猶も進み、『一点』に辿り着くと、
「ギッ」
 小さくも鋭い牙が密生する口を開く。

 そして、
 ガリィッ
 クリトリスに噛みつくと、
 ズゾゾゾッッ
 口内から針様の触手を、
 ズブッ、ズブブブゥッ
 ねじ込む様に突き立てた。

 摩耶は肉体の中へ『入り込んでくる』激痛に、
「ひぎぃぃっっ!?」
 悲鳴を上げ外聞もなく、鼻水と涎を撒き散らしながら身悶える。

 だが、『彼』はそれを嘲笑うかの如く更に、突き込んだ触手を、
 ビキッビキキッ
 毛細血管の奥まで伸張させた。

 それにあわせて摩耶の下腹は、
 ビギッ、ビギィッ
 血管の形に盛り上がり、醜い姿を曝す。

「ひっ、ぎぃっ!!」
 堤が決壊する様に、その激痛に耐えることのできなくなった摩耶は、
 ジョッ、ジョロロォッ
 失禁してしまった。

 邪水晶はそれに、
「あら、勿体ないわ・・・」
 そう呟くと、
「ちゅっ、じゅうぅぅっ」
 摩耶の股間に顔を埋め、小便を啜り取りながら、
 チロチロチロ
 舌先で穿る様に、尿道口を愛撫する。

 だが、
 ビキ、ビキッ
 猿性戯が摩耶の奥深くへ進むにつれ、
 グッ
 尿道口が輪郭を失い、『窪み』へと変化を始めた。

『うふふ、始まったわね・・・』
 邪水晶はその変化にほくそ笑みながら、摩耶を啜り続ける。

 その変化は、
『体の奥が・・・熱い・・・』
 ビクンッ
 『変調』という形で、摩耶にも感じ取ることができた。

 猿性戯は、ただ寄生するだけではなく、『成体』となるべく『宿主』の肉体をも改造する。
 クッ
 遂に、尿道口は形を失い、尿も零れ落ちなくなった時『彼』は、『最期』の時を迎えるべく、
 ググッ
 屹立した。

 ドグンッ
「い、嫌ぁっ・・・何か、何か来るっ!!」 
 下腹ごと吸い込まれそうな感覚に、摩耶は恐怖する。
 その恐怖は、
 ブグゥッ
 実体となって、彼女から放たれようとした。

 しかし、
 ギュゥゥッ
「ふふっ、駄目よ・・・摩耶の『初めて』は皆、私が頂くんだから」
 邪水晶はそう言って、握り潰さんばかりに『実体』を押しとどめる。
 そして、
「ひぎぃぃっ!?」
 ギュッ
 黒革のペニス・バンドで『彼』の根元を縛り上げた。

 ギュウウゥゥッ
 強制的に行き場を失った迸りは、摩耶の『彼』を歪な形に歪め、
「ぐひぃぃっ!?」
 摩耶を苦しめる。

 半狂乱となった摩耶は、
「お、おおっ!」
 苦痛の『源』を取り除こうと、いつしか自由となった手で、
 グッ
 『彼』を握った。

 だが、
 ビクンッ
「おほぉっ!?」
 それは、更なる『射精感』となって彼女を苦しめる。

 邪水晶は、
 キシッ
 ベットに乗り、摩耶へ覆い被さると、
「辛い?摩耶・・・でも、そのペニス・バンドは私しか外せないの・・・うふふ・・・」
 クニュッ
 摩耶の『先端』へ己の秘裂を滑らせた。

 それだけで、
「うくっ!・・・」
 摩耶の背には電気ショックの如き衝撃が走る。

 邪水晶は、
 クチュッ、クチュッ
 摩耶の筆先を弄びながら、
「うふふ、摩耶・・・出したいでしょう?・・・でもねぇ・・・一度出してしまうと完全に定着して、一生外せなくなるわよ」
 そう宣告すると、
 グッ、グププッ
 腰を落とし、
 パチンッ
 指を鳴らして、ペニス・バンドの呪刻を解除した。

 その刹那、摩耶は、
「ぐっ、ぎぃいっ!?」
 己の内側から捲り上げられる様な、猛烈な射精感に苛まれる。
 しかし、邪水晶の言が真実であれば、責め苦からの『解放』は、『終末』をも意味するのだ。

 摩耶は、
「んっ・・・んっぐぅぅっ!」
 ギュウゥゥ
 股の間に力を入れ、腰から下が全て吸い取られる様な感覚に対抗しようとする。
 
 しかし、邪水晶は、
「うふふ・・・」
 グプッ、グプッ
 『力』に対抗するかの如く、絡め取る様な腰使いで摩耶を責め始めた。

「・・・ふふっ、頑張るわね、摩耶・・・でも、我慢すると余計に感覚が鋭敏になるでしょう・・・どう、私の中は?・・・襞の1本1本、味わって頂戴・・・」
 邪水晶はそう言うと、騎乗位の姿勢から体を傾け、
「うふっ、摩耶の胸、とっても綺麗・・・ん、ちゅっ」
 摩耶の胸に顔を埋め、乳房を啄み始める。

 淫魔の中ですら随一の『名器』を誇る邪水晶と『交合』しながら、性の新たな火口をくべられることは、
「うぎぃっ!?」
 今の摩耶にとって拷問にも近い。
 
 ドクッ
 根元に明確なマグマ溜まりが形成されるのを感じながら摩耶は、
「・・・いっ、ぎぃっ!」
 懸命に抵抗を試みるが、
「んふっ・・・摩耶、とっても上質な『力』を感じるわ・・・私を孕ませる位、一杯注いで・・・」
 ズグンッ、ズグンッ
 アクセントを変えた邪水晶の責めに、
「いあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!」
 ドピュッ・・・ドプッ、ドプンッ
 肉体は敢えなく敗れ去る。

 再び騎乗位の姿勢を取った邪水晶は、摩耶の『初射精』を、
 ドブンッ、ドブンッ
 子宮一杯に受けとめながら、
「あんっ、いいわぁ・・・摩耶、貴女の『力』、とっても素敵よぉ・・・」
 恍惚の表情を浮かべて酔いしれた。

 その一方で摩耶は、
「あっ、がぁっ!!」
 バチバチバチッ
 脳を焼き切る様な苛烈な『衝撃』に全身を打たれながら、涎を撒き散らし悶絶する。

 その一方で、彼女の下腹を醜く盛り上げていた血管は急速に収縮し、
 シュゥゥ
 下腹の中心に、性奴隷の紋章が浮かび上がると、
 ドクンッ
 体の中身が引き摺り出される様な感覚が襲った。

 ビクンッ、ビクンッ
 痙攣する摩耶に跨がりながら邪水晶は、
「うふふ、摩耶、言い忘れていたわ・・・貴女のソレ、貴女の中の『神力』を『魔力』に変換する力もあるの・・・出せば出すほど、『魔力』が体に馴染んでくるわ・・・」
 そう、宣告する。

 だが摩耶は、
「あっ、ぎぃっ・・・」
 己の身を襲う『苦悦』とも呼ぶべき性悦に、意識ごと流され、邪水晶の言葉を理解することはできない。

 それに邪水晶は、
 ギュッ
 摩耶を抱き寄せると、
 ドプッ、ドプッ
 未だ止まぬ射精を受けとめながら、
「うふふ、いいわ・・・そうやって少しずつ、『神』と『魔』の力を併せ持った『闇の巫女』になりなさい・・・」 
 そう囁き、
「んっ、ふっ・・・」
 摩耶に唇を重ねる。

 喘ぐ先すら封じられた摩耶は、『苦しみ』を緩和しようと反射的に、 
「んんっ・・・んぷぅっ・・・んくっ、んくっ・・・」
 邪水晶の舌に己の舌を絡め、流し込まれる唾液を嚥下した。

 ビクンッ
 唾液という『媚薬』を得、再び硬度を得た『肉棒』は、
 ギチギチッ
 邪水晶の淫肉を抉り込む。

「んぱぁっ・・・んふっ、摩耶ったら♪・・・今度は、私と一緒にイカせてあげるわね・・・」
 邪水晶はうっとりとした表情でそう言うと、
 ズグッ、ズグッ
 腰の動きを早め、短いストロークで摩耶を責め始めた。

「・・・ぎっ、がっ!?」
 既に『感覚』が限界を超えた摩耶にとってそれは、『致命的』なトリガーたり得る。

 堪らず摩耶は、
「おっ・・・おほぉっっ!!」
 そう雄叫びを上げると、
 ドグッ、ドグッ、ドグッ
 真の『絶頂』を邪水晶へ放った。

 それと同時に邪水晶も、
「ん、ああっ!・・・いいわ、摩耶、私も・・・イクぅっっ!!」
 そう喉を仰け反らせると、
 ギチュッ、ギチュッ
 膣肉で摩耶を締め、
 ビュクッ、ビュクッ
 摩耶に注がれた精液全てを放つかの様に、射精する。

 摩耶は、
 ビチャッ、ビチャッ
 邪水晶の精を顔に浴びながら、
「おっ、ほぉっ・・・」
 ミチッ、ミチッ
 全てを搾り取られるが如き射精の余韻に、惚けた表情で酔いしれそのまま、
「く、あぁあっ・・・」
 意識を遠のかせたのだった。



 気を失った摩耶の上では、
 ギシッ、ギシッ
 ベッドを軋ませながら邪水晶が、
「んふふ・・・」
 ビュルッ、ビュルッ
 未だ溢れ出す摩耶の子種を、子宮で味わい続けていた。

「んふっ、それにしても、本当に上質な『力』だわ・・・私でも、孕んじゃうかも♪」
 邪水晶はそう言うと、満悦の表情を浮かべ、『食事』を続ける下腹をさする。

 そして、繫がったまま上体を折り、摩耶の耳許に口を寄せると、
「・・・摩耶、貴女には最高の快楽と屈従の悦びを教えてあげる・・・そして心から私の『家族』になるの・・・うふふ・・・」
 そう囁くのだった。

「んふっ・・・んっ」
 邪水晶は摩耶の上で腰を浮かすと、
 ヌッ、ヌププッ
 摩耶の半身を、ゆっくりと引き抜いてゆく。

 半ば硬度を保ち、邪水晶の膣内を満たすそれは、
 ヌッ・・・ミチィッ
 最上級淫魔の膣肉をも引き摺り出す。

 邪水晶は、逞しさを文字通り体で感じながら、
「うふっ、本当に素敵よ、摩耶・・・んくぅっ」
 そう言って一層腰を浮かすと、
 ヌプンッ
 己を貫いていた摩耶の肉槍を抜き出した。

 その途端、
 ボタッ、ボタッ
 邪水晶の秘裂からは、子宮で『飲みきれなかった』精液が溢れ出し、摩耶の肉棒へと降り注ぐ。

 ビチュッ、ヌルゥ
 肉の塔を伝うそれを見た邪水晶は、『淫魔』としての本能に導かれるように、
「んふっ、れろぉっ・・・」
 舌を伸ばし、竿に零れた『愛の残滓』を舐め取っていった。

 更に、零れ落ちる滴を一滴も逃さぬかの如く、
「うふ・・・」
 ギュムッ
 彼女の豊かすぎる胸−爆乳とも呼ぶべき胸で挟み込むと、
 ピチャンッ、ピチャンッ
 その谷間で『精液溜まり』を作り、
 ピチャッ、ピチャッ
 子犬がミルクを舐めとる様に啜り取ってゆく。

 そして、
「うふふっ・・・」
 精液をローション代わりに、
 ニュプッ、ニュプッ
 パイズリを始めるのだった。

 それに摩耶は意識を失いながらも、
「う、あ・・・」
 短い呻き声を上げる。

 『熱い−』
 霞の中に意識を取り残された摩耶の肉体は、純然たる『熱』のみを感受し続け、
 ビクンッ
 サーモ・スタットが作動するかの如く、
「・・・うあんっ!?」 
 彼女の意識を強制的に引き起こした。

「ぴちゃっ、ぴちゃっ・・・んふ、やっと目を覚ましたわね、摩耶・・・ふふっ、それにしても・・・すっかりここは『雄』ねぇ・・・んくっ」
 邪水晶は、その豊満な胸でパイズリを続けながら摩耶を見上げ、彼女の『雄』を飲み込んだ。

「んあっ!?」
 ビュクッ、ビュクッ
 それだけで、『起き掛け』の摩耶は、射精の辱めを受けてしまう。
 
 先程まで気を失っていた人間のものとは思えぬ大量の精を邪水晶は、
「んくっ、んくっ・・・」
 一滴も零さず飲み込んでいった。

 そして、
「んくんっ、んっ・・・んふっ、摩耶、ご馳走様・・・とっても濃くて美味しかったわ・・・」
 摩耶の分身から顔を離しそう言うと、
 ギュウゥゥ
 胸で摩耶のモノを再び圧迫する。

「ぐふぅっ!?」
 すると、
 ビュクッ、ビュクッ
 肉棒の中に残されていた精液が、邪水晶の胸の間に吐き出された。
 そこには
 ブルンッ・・・ビチャッ、ビチャッ
 肉棒が痙攣しながら精液溜まりの温度を上昇させてゆく。

 それを邪水晶は、
「ほら、摩耶見て、素敵でしょう・・・これはみんな貴女が出したのよ・・・うふふっ、それにしても凄い臭い・・・」
 そう言って摩耶に見せびらかせるかの様に、摩耶へ身を寄せた。

 それとともに、鼻を突く強烈な『雄』の芳香が、摩耶の嗅覚を刺激する。
 摩耶は、
「んぷっ・・・」
 鼻を口で覆い、嗅覚を塞ごうとするが、
「んふっ・・・じゅるるるぅっっ」
 わざと音を立て精液を啜り始めた邪水晶によって今度は、聴覚を責められてしまうのだった。 

 羞恥に顔を赤らめる摩耶を肉棒越しに眺めながら邪水晶は、
「はぁっ・・・本当に美味しいわぁ・・・摩耶、貴女は搾精奴隷の素質もあるようねぇ・・・」
 陶酔した表情を浮かべ、粘度の高い精液を、
 ニチャッ、ニチャッ
 舌先でホイップする様に味わい、胃の腑へ沈めてゆく。

「んっ、はぁっ・・・お願い、止めて・・・」
 摩耶は掠れた声でそう哀願し、
 クッ
 抵抗を試みるが、肉塔が彼女の肉体を支配しているかの如く力を吸収され、指を動かすことすらままならない。

 そんな彼女の姿に、嗜虐心を昂ぶらせた邪水晶は、
「じゅっ、じゅうるるるっ」
 摩耶の子種を荒々しく吸い始めた。

 そして、
「じゅるるっ・・・ちゅうっ」
 邪水晶は最後の一滴を口内に収めると、
「んふ・・・くちゅっ、くちゅっ」
 それを舌で捏ねながら、
「んふぅ・・・んっ、んぷぅ」
 摩耶にキスをし、雄汁を『主』の口内へ注ぎ込む。

「んぐっ・・・げぼぉっ」
 その強烈な臭いに摩耶は噎せ返りながらも、
「んふっ・・・れろぉ・・・」
 邪水晶の巧みな歯肉への『愛撫』によって、
「んんっ・!・・んくっ、んくっ・・・」
 全てを嚥下していった。

 邪水晶は摩耶に全てを注ぎ込むと、
「ぷはっ・・・うふふ、どう?・・・自分の味は・・・」
 唇を離し、そう微笑む。

 摩耶はそれに、
「・・・いいわけ・・・」
 そう否定の言葉を吐こうとするが、
「・・・んっ?・・・んんっ!!」
 体の中から生じた異変に身悶え、継ぐことはできない。

 邪水晶は、
「うふふっ、凄いでしょう?・・・貴女のコレは淫魔と同じなの・・・ザーメンも特性の媚薬になるのよ・・・」
 そう言うと、
 ギュッ
 彼女の『変化』を意識付けるかの様に、摩耶のモノを握る。

「いっ、はぁっ・・・」
 悦楽だけではなく、肉体の一部が『淫魔』と同じものへ変質させられたショックに、摩耶の心は揺れる。

「ふふっ・・・それにね・・・」
 邪水晶はその動揺を『激震』へ変えるべく摩耶の背後へと回ると、
 ギュゥウッ
 彼女の逸物を一層強く握り締めた。

 そして、
「コレは貴女を中から変えていくの・・・うふふ、淫乱な『雌』にね・・・でも、その前に・・・」
 そう囁くと、
 グッ
 摩耶のアヌスに己のモノを当て、
「・・・今度は、『生娘』の悦びを教えてあげるわっ!」
 そう宣告すると、
 グッ、グヌヌッ
 摩耶の中へ、一気に侵攻する。
 
「ぎひぃっ!?」
 肉の杭を背骨に差し込まれたかの様な痛覚に摩耶は、ベッドを這いずり逃げだそうとするが、
「だーめ♪・・・」
 邪水晶に羽交い締めにされてしまった。

 ズグッ、ズグッ
 邪水晶は摩耶のアヌスを責めながら、
「・・・んふっ、摩耶の処女アナル、とってもいいわぁ・・・流石は神凪の筆頭巫女・・・生まれながらの淫売なのねぇ・・・」
 そう、うっとりした表情で囁き、
 レロォ
 美しい項を舐める。

 ギチッ、ギチッ
 初めて『己の中』へ受け容れる異物感と、肉を削がれるような感覚に摩耶は、
「ひっ、ぎぃっ・・・お願い、抜いてぇっ!!」
 そう外聞もなく、『敵』に哀願した。

 しかし、邪水晶は、 
「・・・うふふっ、つれないわねぇ・・・でもココは喜んでいるわよ・・・」
 彼女が言うとおり、
 ビキンッ
 硬度を失いかけていた摩耶の逸物は、痛いほどに屹立している。
 
 それを、
 ギュムッ
「ふふっ・・・」
 邪水晶は折り曲げるが如く握り締めると、
 コシュッ、コシュッ
 扱き始めた。

「くひぃっ!?」
 摩耶はそれに堪らず、
 ビュクッ、ビュクッ
 射精してしまう。

 邪水晶はそれに、
「あらあら、我慢の足りない娘ねぇ・・・うふふっ、でもいいわ・・・全部吐き出してしまいなさいっ!」
 そう、邪な笑みを浮かべると、
 ゴリュッ、ゴリュウッ
 ゴシュッ、ゴシュゥッ
 前後から、
 ビュルッ、ビュルゥッ
 残存している彼女の体液全てを、精液に変えてしまう様な責めを続けた。

 己の全てが『吐き出されて』しまう感覚に摩耶は、
「ひぐぅっ!?」
 ただ流されるしかない。

 そして摩耶は、
「・・・おぅふぅっ!!」
 ググッ
 腰を大きく突き出すと、
 ドブンッ、ドブンッ
 体内に残る全ての精液を放った。



「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
 息も絶え絶えとなった摩耶の下腹に邪水晶は、
 スッ
 軽く手を触れる。

『・・・ふふっ、『出し尽くした』ようね・・・』
 今摩耶の中に『神力』の源泉は感じるものの、大きな力は残っていない。
「うふふ・・・」
 邪水晶は邪な笑みを浮かべると、虚空に手を翳す。

 すると、
 ブンッ
 空間の一部が歪み、その歪みからは、
 ズルッ・・・ボトボトボトッ・・・ベチャッ
 湿った音を立てながら多量の『生物』が、床に零れ落ちた。

 蛭の様な外見を持つそれは、
「ギッ」
 短く奇声を上げると、
 ズルルッ、ビチャビチャビチャァッ
 繊毛様の『脚』を蠢かせ、粘液を撒き散らしながら摩耶へ殺到する。

 摩耶は、
「ひぃぃっ!?」
 悲鳴を上げ後ずさるが、その見た目以上に俊敏な『蛭』は、
「「「ギィィッ!!」」」
 再び奇声を発しながら、
 ビチャッ、ビチャッ
 一匹、また一匹と摩耶の肌へ貼り付いていった。

「嫌っ、離れてぇっ!!」
 摩耶はそう叫び、
 ギュッ
 『蛭』を引き剥がそうとするが、
 ブジュルッ・・・ギュチュゥ
 強力な吸引力で貼り付くそれを、剥がすことなどできない。

 摩耶が無駄な努力を重ねるうちに、
 ビチュッ、ブジュルッ
 首から上、そして肉棒のみを残して彼女の肢体を覆ってゆく。

 そして数匹が、
 ビチィッ
 チョーカーの様に摩耶の首へ巻き付くと、
「うふっ・・・」
 邪水晶は、
 ブゥンッ
 手中に一際大きい『蛭』を出現させた。

 それは、邪水晶の手を離れると、
 ビチャッ、ズルッ
 摩耶の『一点』を目指して突き進み、やがて、
「ひぐぅうっ!?」
 ズヌッ、ズググッ
 彼女の秘門を割り裂き、アヌスを満たしてゆく。

 そして、
 ギチィッ
 全ての『蛭』が『あるべき処』へ配置を終えると、
 ギュゥウッ
 摩耶の肢体を締め上げた。

 その刹那、
「うくぅっ!?」
 ビュルッ、ビュルッ
 摩耶の『肉体』は盛大に射精する。
 ツゥ
 肉棒から滴り落ちる精液は、彼女の新たな『衣』に、不吉なコントラストを与えた。

 爪先から首までを覆い、
 ギチッ
 肌に密着するそれは、摩耶のボディー・ラインを黒曜石の彫像の如く浮かび立たせる。
 更に、
 ニュルッ、グチュゥッ
「んふぅっ・・・」
 ジェル状の粘液を塗り広げながら繊毛触手で、内側から彼女を愛撫し続けていた。

 邪水晶は、
「・・・うふふ、新しい『服』は気に入ってくれたかしら?」
 そう言うと、喘ぐ摩耶の顎を持ち上げ、己の方へと向かす。

 摩耶はそれに、
『そんなわけないでしょう』
 否定の言葉を吐こうと、口を開きかけるものの、邪水晶が、
「動くな」
 一言そう命じると、
 ビクンッ
 摩耶の肉体は痙攣したかの如く、指一本さえ動かすこともできなくなってしまった。

 それどころか、
「ふふっ、『気に入ったでしょう』、摩耶?」
 邪水晶がそう摩耶に問い直すと、
「ぐ、あ・・・はい、邪水晶、様・・・」
 本人の意思とは裏腹の言葉が零れ落ちる。
『どうしたのっ、私何を言っているの!?』
 摩耶は必死に、体の自由を取り戻そうとするが、それが効果を得ることはない。

 邪水晶は、そんな摩耶の葛藤を見透かすかの様に、
「うふふっ、摩耶、不思議でしょう?・・・その『服』を着た人間は、上級淫魔の命なら、なんでも聞くようになるの・・・だから・・・」
 そう妖しい笑みを浮かべると、 
 キシッ
 ベットに腰掛け、
「・・・摩耶、私に奉仕なさい・・・ふふっ、しっかりと味わうのよ」
 隷従の命を下す。 

 果たして摩耶は、
「はい、邪水晶様・・・」
 先程よりも流麗な口調でそう応じると、
 ニチャァ
 唾で粘つく口腔を開いた。

『い、嫌っ・・・』
 摩耶は心中で拒絶の言葉を練るが、それも虚しく、
「んっ、ふぅっ・・・んくっ」
 『敵』の分身とともに己の内へ飲み込まれる。

「ちゅぷっ、ちゅぷっ・・・」
 まるで別人のものかの様に摩耶の口と舌は、邪水晶を悦ばせようと蠢き、甘美な刺激を『主』へと送り続けた。
 しかし、唇と舌で感じる『雄』の感触と味覚は、
『おごえぇっ!!』
 それが確かに彼女のものであることを嫌が応にも主張する。

 だが邪水晶が摩耶の『意思』を踏みにじるかの如く、
「うふふっ、摩耶、上手よ・・・さあもっと、喉奥で扱いて頂戴・・・」
 『忠実な下僕』の髪を梳きながらそう囁くと、『摩耶』は、
「・・・んっ、ぐぶぅっ!!」
 コリッ、ゴリッ
 喉仏を潰さんが勢いで奉仕を始めた。

『い、き、が・・・』
 当人の意思を無視した『肉体的隷従』に、限度などあるはずもない。
 遠のきかける意識の中でも『摩耶』は、
 グポッ、グポッ
 口を窄め、口淫を続けるのだった。

 邪水晶は、ふらつきはじめた摩耶の姿に、
「ふふっ、中々良かったわよ、摩耶・・・お前の中に出してあげるから、全部飲み干しなさい・・・んふっ」
 そう命じると、
 ドブッ、ドブッ、ドブッ
 濃厚な雄汁を摩耶の口内へと放つ。

 チーズの様に濃厚で異物感のあるそれに摩耶は、
『うごっ、おぇぇっ!!』
 嘔吐感を得るが、
 ゴクッ、ゴクッ
 彼女の『肉体』はそれを許さない。

 そして『摩耶』が、
 ゴクッ、ゴクンッ
 最後の一滴を飲み干したのと同時に、
『う、ぐ・・・』
 彼女の中の『意識』は再び、崩れ落ちたのだった。

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