四神戦隊 メイデン・フォース

第11話 飼育(前)

「・・・ん・・・む・・・」
 カーテンの隙間から射し込む日差しに蒼乃は、瞼を開いた。
 体は鉛を流し込まれたように重く、俯せにベッドに伏せる体は、嫌 な汗でじっとり濡れている。
 昨夜の陵辱劇の後、どうにかガウンを羽織り、ベッドまで辿り着い たところで力尽きてしまったようだ。

「う・・・」
 体を起こそうと身を捩ったところで、下腹部に強烈な違和感を感じ る。
 そう、今彼女の直腸内には妖魔が巣くっているのだ。
 屈辱的な現実に、蒼乃は眉を顰める。

「お早う、蒼乃ちゃん♪良い朝ね」
 だが蒼乃の気持ちと反比例するように流禍は明るい声でそう言う と、
 グチュッグチュッグチュッ
 蒼乃の腸内を激しく掻き回し始めた。
「ぐ、はっ・・・お願い、止めて・・・」
 それとともに蒼乃の下腹部に猛烈な圧迫感と鈍痛が襲う。

「・・・くぅっ、はぁっ・・・」
 ベッドのシーツを握り締め、痛みに苦しむ蒼乃に流禍は、
「うーん、蒼乃ちゃん、苦しそうねぇ。炎症も起こしちゃってるみた いだし・・・そうだ!」
 悪戯っ子が何か良い事を思いついた、そう感じさせる明るい声でそ う叫ぶ。
 それに蒼乃が、
「何をする積もり・・・」
 そう問い掛ける間もなく、
 グチュゥ
 流禍の体が腸内の奥深くへと突き刺さった。

「ぐはぁぁっ!」
 その激痛に蒼乃は堪らず尻を押さえようとするが、
 ピキィ
 流禍は蒼乃の肉体を支配し、それを許さない。
「大丈夫よぉ、蒼乃ちゃん。すぐに気持ちよくなるからぁ」
 そして脳天気な声でそう言うと、
 ニチャァ
 己の体を蒼乃の腸になじませるように、びったりと張り付かせた。
 そして、
 ジュゥゥ
 蒼乃の腸と己の体をゆっくりと同化させ始める。

「ひゃぅっ!?」
 その水が細胞に染みこんでくるような感覚に蒼乃は、背を仰け反ら せた。
 冷たいような、そして腸内の血管全体を膨らませるような感覚。
 それは、蒼乃の肉体に生じている変化そのものを形容するものだ が、この時点で彼女がそれを知る由はない。

 そのおぞましい感覚は暫く続いたが、流禍はやおら、
 ジュルンッ
「ひゃんっ!?」
 その体を蒼乃の腸内から引き抜くと、
「んふふぅ、これで改造かんりょぉ♪」
 そう言って上機嫌にその身を震わせる。

『・・・改・・・造?』
 蒼乃はその言葉に不吉なものを感じ、流禍に問い質そうとするが、
「何をしたの・・・あふぅんっ!?」
 その答え、というかの如く、先程までのヒリヒリするような熱とは 異なる沸き上がるような熱が、蒼乃の腸内に込み上げ始めた。

「んふふ、成功したみたいねぇ・・・それ♪」
 グチュ
「ああんっ!」
 流禍が軽く一突きしただけで、雷撃のような鋭い感覚が蒼乃の背筋 を走る。
 痛みとは別のその感覚に、蒼乃は堪らず嬌声を上げてしまった。
「どぉ、凄いでしょぉ?・・・それそれっ♪」
 その蒼乃の反応に気を良くした流禍は、
 グチュッグチュッグチュッ
 蒼乃の中で抽送を繰り返し、腸壁を責める。
「かっ・・・はぁっ!」
 それだけで蒼乃の目には火花が散り、意識が飛びそうになる。

 ガクガクと体を震わせる蒼乃に、
「ねぇ、蒼乃ちゃん、気持ちいい?」
 答えなど当に知っているはずの流禍は、そうわざとらしく尋ねた。
「き、気持ち良くなんか・・・」
 気丈にも蒼乃はそう反論しようとするが、
「・・・もぉ、蒼乃ちゃんは嘘つきなんだからぁ!」
 そう苛立った流禍が蠢いたかと思うと、
 ニュウゥゥ
 水着状だった股の部分が裂け、秘所だけが露わにされる。
「・・・嫌ぁっ!」
 最も恥ずかしい部分を露わにされた蒼乃は、そう短く悲鳴をあげ た。
 だがそれは、秘所を露わにされた羞恥から来るものだけではない。

「んふふ、それぇ♪」
 流禍は更に、
 キュウゥゥッ
 蒼乃の秘所の周辺を締め、秘所を絞り出すように己の体を変形させ る。
 すると、
 ジワッ
 ぷっくりと盛り上げられた蒼乃の秘所は、本人の言葉とは裏腹に潤 み、肉の悦びを現していたのだった。

「ほらぁ、こんなにビチョビチョじゃない!蒼乃ちゃん、もっと素直 になって・・・よ!」
 流禍はそう言うと、
 ズプッズプッズプッ
 蒼乃への陵虐を一際激しいものへと変える。
「・・・あっ、はっ、はぁんっ!」
 蒼乃はその責めに堪らず、喉を仰け反らせながらビクビクと肢体を 痙攣させた。
 それに合わせ、
 ブクッブクッ
「あははっ、おもしろ〜い!蒼乃ちゃんのここ、鮑みたいねぇ。 『潮』まで吹いて!」
 流禍の言うとおり蒼乃の秘所はまるで鮑のように、次々と潮を吐き 出してゆくのだった。

「嫌ぁっ、見ないでぇっ!」
 蒼乃は羞恥に顔を朱に染めながらそう懇願するが、
「だぁめ。だって蒼乃ちゃん、ちっとも素直じゃないんだもん・・・ だからぁ、もっと素直になるまでこのままよぉ」
 流禍は聞きいれることはなかった。
 それどころか、
「それにぃ、蒼乃ちゃんにもっと素直になってもたうために、こっち も気持ち良くしてあげるね♪」
 ニュウゥ
 蒼乃の尿道に、己の体を潜り込ませる。

「まさか・・・お願い、止めてぇっ!」
 その流禍の行為に恐ろしい意図を感じた蒼乃はそう哀願するが、
「・・・んふふ、や〜めない」
 ジュゥゥ
 流禍は蒼乃に魔の刻印を与えたのだった。

「ひぃやぁぁっ!」
 先程肛内に感じたものと同様の感覚を得ながら蒼乃は、言葉になら ぬ声でそう絶叫する。 
 流禍は蒼乃の肛内のみならず尿道も、性感帯に改造したのだ。
「ほぉら、そんな声出さないで。だって、こんなに気持ち良いの よぉ?」
 流禍はそう言うと、
 グチュッグチュッグチュッ
 蒼乃の尿道内に突き刺した己の体を前後に律動させ始めた。

「・・・あっ、はっ・・・はあんっ!」
 流禍の体が尿道を擦る度に、軽い絶頂が蒼乃を襲う。
 屈辱的なその快楽に蒼乃は唇を噛み耐えようとするが、
「んふふ、ほらっ、ほらぁっ!」
 性感帯となった二穴からの刺激に、
「・・・はっ、やぁっ、気持ち、良く、なんかっ・・・・・んっ、ん んっ・・・はっ、はぁっ・・・ダ、ダメぇっ!」
 その抵抗の意志は脆くも崩れ去るのだった。

「・・・はっ、はっ・・・何か・・・何かキちゃぅっ!」
 流禍によって強制的に与えられた悦楽はやがて、処女である蒼乃に とって未知の領域へと差し掛かる。
「んふふ、蒼乃ちゃん、それでいいのよぉ・・・蒼乃ちゃんがイクい やらしいトコ、私にいっぱい見せてぇ♪」
 流禍はそう言うと、
 ヌッチュッヌッチュッヌッチュッ
 蒼乃に対する責めを、ねっとりと、そして苛烈なものへと変えて いった。

『い、嫌、こんな妖魔の前で・・・イカされるなんて・・・でも、も う・・・』
 既に限界までやってきていた蒼乃の忍耐はその責めに、
「・・・あっ、あぁっ・・・はっ、はぁぁんっ!」
 敢えなく決壊し、
 ビクンッビクンッ
「あっ、はぁっ、はぁぁっ!」
 絶頂に肢体を震わせながら、流禍の前で痴態を曝すのだった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
 蒼乃は上半身をベッドに押しつけ尻を突き出すような体勢で、絶頂 後の熱に浮かされていた。
 屈辱と快楽の入り交じった刺激は蒼乃をいたく疲弊させ、身じろぎ することすら億劫に感じさせる程だ。
 しかし流禍は、
「んふふ、蒼乃ちゃんってば、とっても気持ち良さそぉ♪・・・もっ と、蒼乃ちゃんのエッチな顔、私にみせてぇ」
 そう言うと、
 グチュ
「・・・んっ、はぁんっ!」
 再び蒼乃の肛内へ己の体を深く侵入させる。
「・・・んんっ、もう、やめて・・・」
 それに蒼乃は弱々しくそう抗議するが、
「んふふ、や〜めない。だってぇ、蒼乃ちゃんにもっと悦んでもらい たいもん・・・ほら、もっとお尻振って、蒼乃ちゃん♪」
 グチュグチュ
 流禍は陵辱の手を緩めることはない。
「ああっ!」
 蒼乃への陵辱劇は、まだ始まったばかりだ−



「あっ、はっ、ふぅっ・・・」
 グチュッグチュッグチュッ
 室内には、蒼乃の嬌声と粘液質な水音だけが響く。
「んっ、はぁっ・・・はぁんっ!」
 始めての絶頂を味わってから、どれ程時間が経っただろうか?
 時間の感覚さえ失いかけた中で蒼乃は、流禍に陵辱され続けてい た。

 グチュッグチュッグチュッ
 流禍に改造された肛内と尿道を深く犯される度蒼乃は、
「・・・はぁっ、はぁぁっ・・・ダメ、また、またイク・・・あっ、 はっ、ああっ!」
 ビクンビクン
 絶頂に達してしまう。
「んんっ・・・あっ、はぁっ、はぁっ・・・もう、イクの 嫌ぁ・・・」
 元来、性経験の乏しい巫女にとって性の悦楽は、受容し難い感覚で ある。 
 過ぎた『快楽』は蒼乃の精神にとって、耐え難い苦痛となってい た。
 
 しかし流禍は、
「んふふ、でもぉ、蒼乃ちゃんの体はそう言ってないわよぉ」
 グチュッグチュッ
 蒼乃の意志を無視して肛内を陵辱し続ける。

『・・・どうしてこんな妖魔に・・・』
 そして、蒼乃の実力から見れば明らかな格下である中級の妖魔に支 配されるという屈辱も、彼女を苛む大きな要因となっていた。
 淫らに反応する体と、穢されるプライド。
 それはいずれも、蒼乃の精神に大きなダメージを与えている。
 そしてまた・・・・

『・・・んんっ・・・また・・・』
 蒼乃の肛内を蹂躙していた流禍は、
 ビクッビクッ
 蒼乃の肉体に訪れた変調を敏感に感じ取ると、
「んふふ、蒼乃ちゃんの中、ビクビクいってるぅ・・・そろそろイク のねぇ・・・流禍にぃ、蒼乃ちゃんのエッチな顔いっぱい見せて♪」
 そう言って、
 ズヌッズヌッ
 抽送の速度を早めた。
 蒼乃は必死に堪えようとしたが、
「あっ、はぁっ、嫌、イキたくないのに・・・イ、イク・・・また、 イっちゃうっ!」
 そう絶叫すると、
 ビクンッビクンッ
「ああっ!」
 嬌声を上げ、獣のように肢体を震わせた。
 ツゥッ
 わざと緩められた流禍の体の隙間から、愛液と腸液が筋となって蒼 乃の下腹を走る。
 
 カクンッ
「んっ、くぅっ・・・」
 体の震えがほぼ収まったところで漸く、流禍の肉体支配から解放さ れる。
 この、次の陵辱までの僅かな時間が、今の蒼乃に許された『自由時 間』であった。
 しかしそれは蒼乃にとって、恐怖の時間でもある。

 絶頂による緊張から全身の筋肉を弛緩させたところで、 
 ぶるるっ
 蒼乃は下腹部に迸りを感じた。
 『・・・』
 これからのことを考え、蒼乃の頬は羞恥に染まる。
 しかし、これは不可避な肉体的欲求なのだ。

 蒼乃は羞恥に震えながらも、
「流禍、様・・・あの・・・」
 そう口を開く。
 それに流禍は、
「なぁに、蒼乃ちゃん?」
 そう、わざとらしく疑問形で答えた。
 
 その反応に蒼乃は、
『解っているくせに・・・』
 心の中でそう臍をかむ。
 これは何度もこのタイミングで『お願い』したことで、流禍にその 意図が解らぬはずはないのだ。
 だが流禍はそれを蒼乃の口から言わせようとしている。

『どこまで辱めれば・・・』
 今だけは自由な拳をぐっと握り締め、怒りの感情を燃やす、蒼乃。
 しかし、反抗した結果は・・・更なる陵辱でしなかった。
 それを思い出した蒼乃は握った拳を開くと、
「あの、お願い、です・・・」
 屈辱を飲み込みながら、そう声を絞り出した。

 しかし、
「何を?ハッキリ言わなきゃわからないけどぉ?」
 流禍はその蒼乃の決意を嘲笑うかのように、そう畳み掛ける。
 蒼乃は悔しさに唇を噛みしめながらも、
「・・・あの・・・おトイレに、行きたいのですが・・・」
 そう切り出した。
 流禍はその言葉に、
「んふふ、いいわよぉ」
 漸く許可を与えると、
 ニュル
 下腹部への拘束を緩めた。

「有り難う、御座います・・・」
 それに蒼乃は心にもない礼を述べ、トイレへと歩み出した。
 しかし、その足取りは重い。
 それは、便意から解放される安堵感よりも苦痛を、蒼乃にもたらす からだった。

 バタン
 蒼乃はトイレの扉を開け、便座に座る。
 すると、尿意は直ぐにやってきた。
 チョロ
「・・・ん゛っ・・・」
 尿が尿道を走る感覚に蒼乃は、眉を顰めて耐えようとする。
 しかし、
 ジョォォ
「・・・あっ、ああっ!」
 その迸りに耐えられず、思わず嬌声を上げてしまう。
 蒼乃は尿道と肛内を性感帯に改造され、繰り返し陵辱されたことに より、排泄をするだけで絶頂に達してしまう、淫らな肉体にされていた。

「んふふ、蒼乃ちゃんったら気持ち良さそぉ♪」
 そんな蒼乃の痴態に流禍は、そう楽しそうに笑う。
「はぁっ、ああっ!」
 強烈な快楽の奔流の中で、蒼乃の耳にその嘲りの言葉は届かない。
 その様子に流禍は、
 『んふふ、蒼乃ちゃん、すっかり快楽には馴染んだみたい ねぇ・・・くふふ、この分なら・・・』
 新しい悪戯を考えついたかの如く、心中でそうほくそ笑むのだっ た。



「ねぇ、蒼乃ちゃん」
「・・・何、いえ、何ですか、流禍様・・・」
 体をタオルで拭きながら蒼乃は、流禍にそう答える。
 トイレで散々痴態を見せた後蒼乃は、流禍に風呂に入るよう促され た。
 陵辱で体が汚れる度、流禍は蒼乃に入浴を促し、再び陵辱を繰り返 す・・・
 また、自分を陵辱する積もりなのだろう、蒼乃はそう思い、憂鬱な 気分になる。
 だが、流禍から発せられた言葉は、蒼乃の予想とは異なるものだっ た。 

「お出掛けしない?」
「・・・お出掛け?」
 その流禍の意外な言葉に、蒼乃は流禍に訝しげな表情を向ける。
 虜囚である自分に何をさせようと言うのか?
 その意図を蒼乃は図りかねていた。
 
「そう、お出掛け。ここのところ、お家に籠もってばっかりだったで しょぉ・・・だからぁ、気分を変えましょ?」
「・・・」
 その原因が自分であることを忘れているかのような流禍の言葉に蒼 乃は、怒りの感情を昂ぶらせる。
 だが、これはこの状況を打破する絶好のチャンスだ。
 蒼乃は怒りの感情をどうにか殺しながら、そう考えていた。
 自宅の回りには結界が張ってあり、それを流禍に触れさせられれば 撃退できるかもしれない。
 それに、メイデン・ブルーに変身することができれば、スーツの破 邪の力でも彼女を祓うことが出来る可能性があるのだ。
 蒼乃の心に、希望の灯と反骨の心が俄に燃え上がる。

「・・・わかりました。それでは着替えたいのですが・・・」
 蒼乃は感情を押し殺し、流禍に従う姿勢を見せた。
「そうこなくちゃぁ!じゃぁ、早速、おめかししましょ♪」
 流禍が嬉しそうにそう言うのを聞き流しながら、蒼乃は流禍に怪し まれないよう、クローゼットへと向かった。 



「んふふ、蒼乃ちゃんにはねぇ・・・」
 姉妹の服を選ぶかのように流禍は、あれこれと蒼乃に指示を出して ゆく。
 蒼乃は無表情に指示された服を取り上げては、身に着けていった。
 蒼乃の意識は、こことは別とのところにある。 
 テーブルの上に置かれた、時計に擬した変身ブレスレッド−
 まずはそれを身に着けなければ・・・

「んふふ、蒼乃ちゃん、とっても可愛いわよ♪」
 流禍が選んだ服は、ゆったりしたブラウスに、スカート。
 しかし、下着の着用は認められなかった。
 アンダー・ウェアの代わりに自分が巣くう積もりらしい。

「・・・」
 蒼乃はその恥辱に耐えながら、この妖魔に対抗する手だての一つを 入手する機会を得るためゆっくりと、クローゼットから歩みだそうとした。
 グイッ
「え?」
 しかし流禍に歩みを止められてしまう。
「どこに行くの、蒼乃ちゃん?」
「・・・部屋の鍵と、時計を取りに行きたいのですが・・・」
 蒼乃は可能な限り感情を殺し、
 『お願い、行かせて・・・』
 心中では、そう強く念じながらも流禍に、要望を述べた。

 それに流禍は、
「・・・」
 直ぐに返答することはなかった。
 『まさか、何か感づかれた?』
 最悪の事態を想起し、
 ジワリ
 蒼乃の背に、嫌な汗が浮かぶ。
「・・・ふ〜ん、そぉ・・・じゃぁ、いいわよぉ」
 だが一瞬の沈黙の後、流禍はそう言うと、蒼乃への拘束を弱めたの だった。

 蒼乃は、安堵感に溜息をつきそうになるが、
「・・・有り難う御座います」
 再び感情を押し殺しそう礼を述べると、リビングへ足を向けた。

「・・・」
 リビングへとやってきた蒼乃はまず、鍵と時計の位置を目線だけで 確認した。
 リビングのテーブルの上には鍵と、時計に偽装した変身ブレスレッ ドが並べて置かれている。
 流禍に気取られぬよう、努めてゆっくりとテーブルに近づくと蒼乃 は、まず鍵に手を伸ばし、それをスカートのポケットの中へ入れる。
 そして、その横に並ぶ変身ブレスレッドに手を伸ばそうとしたが、
 グイッ
 再び流禍に体を支配されてしまった。

「!?・・・時計、は?・・・」
 動揺する心を抑えながら蒼乃は、そう流禍に問い掛けるが、
「ん〜折角楽しいお散歩をするんだしぃ、時計はいらないかな、って 思ってぇ・・・さぁ、行きましょ♪」
 そう言うと流禍は、蒼乃の体を再び玄関へ向わせるのだった。

 『くっ、あと少しだったのに・・・』
 蒼乃は心中でそう歯噛みするが、意識を次へと切り替える。
 変身ブレスレッドという手段を封じられた以上、残る手段はこの部 屋を守る結界しかないのだ。
 蒼乃は悔しさを飲み込みながら玄関へ向かう途の僅かな間、次の手 段を活かす方策を見出そうと、思索を巡らそうとした。
 だがその蒼乃の苦闘を嘲笑うかのように流禍は、玄関の直前まで やって来ると、 
「あ、ちょっと、すと〜ぷっ」
 そう言って、
 ズヌッズヌヌッ!
 流禍は蒼乃の腸内奥深くへ潜り込み始めた。

「ぐっ、はぁっ!」
 これまで以上の猛烈な圧迫感に蒼乃は、腹を押さえて蹲ろうとす る。
 ググッ
 しかしそれすら流禍は許さず、蒼乃に大股で直立させる姿勢を取ら せ続けたのだった。

 ズヌヌッ・・・キュプッ
 やがて流禍の体が蒼乃の肛内に全て消えると、ある波動がそこから 生じてくる。
 『まさか、この感覚は・・・』
 その感覚に、蒼乃は愕然とした。
 あろうことかこの妖魔は、蒼乃から吸収した霊力を放出しているの だ。
 このまま結界を通っても、蒼乃と同じ波動を出している以上、祓わ れる事はない。

 愕然と立ち尽くす蒼乃に、
「んふふぅ、蒼乃ちゃん、なんか残念そうねぇ・・・」
 流禍は全てを見透かしていることを誇示するように、蒼乃へそう語 りかけると一転、
「ほら、早くお出掛けしましょ♪」
 蒼乃の肉体を操り、
 ガチャ
 何事もなく、結界を越えたのだった。



 ニュルルゥッ
 結界を越えると流禍は蒼乃の肛内から姿を現し、
 キュウゥゥッ
 締め付けるように、蒼乃の肢体へとまとわりつく。
 股間から、下腹、臍、そして胸へ。
 その撫でるような微妙なタッチに蒼乃は、
 「・・・んふぅっ!?」
 思わず声をあげる。
「んふふ・・・」
 その蒼乃の反応に流禍は満足しながら、
 キュウゥゥッ・・・キュッ
 漆黒のレオタードのように蒼乃の体に密着すると、その動きを止め た。
 
 服の下で、くっきりと浮き出る蒼乃のボディー・ライン。
 視覚することはできないが、肌にぴったりと張り付くその感覚に蒼 乃は羞恥に頬を染める。
 その蒼乃の感情を逆撫でするように流禍は、
「それにしても蒼乃ちゃん、スタイルいいわねぇ」
 ムニュッムニュッ
「あっ、はぁっ!」
 乳房全体をマッサージするかのように、蒼乃の胸を揉み始めた。

 美しい四人の巫女の中でも蒼乃は、抜群のスタイルを誇る。
 その豊満な胸を流禍は、
「んふふ、蒼乃ちゃんの胸って瑞々しくって気持ち良い♪」
 ゴム鞠のように弄ぶ。
「・・・はっ、あっ、やめっ、はぁんっ!」
 それに蒼乃はガクガクと膝を震わせながら翻弄されるが流禍は、蒼 乃がへたり込むことすら許さない。
 やがて蒼乃は流禍の愛撫に、
「・・・はぁっ、あぁっ、あぁんっ!」
 絶頂に達してしまうのだった。



「ん〜、気持ちいいね、蒼乃ちゃん♪・・・まずは、公園にでも行こ うかぁ」
 マンションを出たところで流禍はそう、思念の波で蒼乃に話し掛け てきた。
 確かに、むっとした性臭の漂う室内より、遙かに心地良いのは確か だ。
「んっ、くぅっ・・・」
 キュゥゥッ
 しかし、流禍を肛内に納めたままで歩く蒼乃に、その爽やかさを味 わう余裕はない。
 街を行く人に、不自然さを気取られぬよう歩くが、
 ズヌッズヌッ
 歩みを進める度に、肛内に巣くう流禍の体が蒼乃を苛み、
「んっ、ふぅっ!」
 思わず嬌声を零しそうになる。
「ん?」
 近くを通った若いサラリーマン風の男性が、訝しげな視線を蒼乃に 向けるが、
「・・・くっ・・・」
 蒼乃が慌てて何事も無かったかのように振る舞うと、一瞥を呉れた だけで過ぎ去っていった。

『気付かれなかった・・・』
 それにほっと胸をなで下ろした蒼乃だったが、
 ブルッ
 緊張が解けるのと同時に、体が震えるのを感じた。
 曇り気味の天気の中、この格好では少し肌寒い。
 体が冷え、尿意を感じるのも無理はないことなのだ。
 「・・・流禍、様・・・おトイレに、行きたいのですが・・・」
 蒼乃は繁華街を抜けた人通りが少なくなった通りで、目線だけでト イレを探しながら、そう遠慮がちに流禍に訴えた。
 このような訴えをすること自体に羞恥を感じはするが、ここは素早 く用を済ませてしまったほうが良い−
 そう蒼乃は考えたからだ。
 だが、流禍から返ってきた言葉は、蒼乃の想像を超えるものだっ た。

「ん〜・・・ここでしなよ、蒼乃ちゃん」
「え?」
 一瞬、流禍が言った言葉を理解できない蒼乃。
 だが流禍は含んで理解させるように、恐ろしい命令を反復する。
「だからぁ、こ・こ・で。蒼乃ちゃんが出したのはぁ、私が吸収して あげるから、心配しないでいいわよぉ」

「!!」 
 蒼乃は言葉も出せずただ、顔面を蒼白にする。
 人通りは少ないといえ、往来の真ん中で小便をしろと言うのだ。
 それも乳児がオムツにするが如く−
 それは立派な成人女性としてのプライドを傷つけるには十分なもの だ。

「ほぉら、我慢しないで。おしっこしたいんでしょう?」
 しかし流禍は追い打ちをかけるように、
 ギュゥゥッ
 蒼乃の下腹部を強烈に圧迫する。
「んっ、くっ、止めて・・・こんなところで、したく、ない・・・」
 蒼乃は内股をプルプルと震わせながら、どうにか耐えようとビルの 壁に手をついた。
『こんなところで・・・それだけは・・・!』
 そう念じながら、下腹部から生じる波を精神力で抑えようとする蒼 乃。

 だが流禍は、
「頑張るわねぇ・・・でも我慢は体に良くないわよぉ」
 そう言うと、蒼乃を突き落とすべく、
 ニュルッ
 己の体で、蒼乃の尿道口を一撫でした。
「!!」
 その瞬間が、蒼乃の限界点だった。

 チョロッ
「・・・嫌っ!・・・」
 尿道口から一滴溢れたのを感じ蒼乃は、更に力を込めるが、
 ショォォォッ
 迸りを止めることなどできるはずもない。

「ああっ、嫌ぁっ・・・出ちゃう、出ちゃってるのっ!」
 尿道を襲う凄まじい快楽とともに蒼乃の小便は、流禍の中へ溜まっ てゆき、
 プクゥッ
 股の部分が水風船のように盛り上がっていった。
 その尿の生暖かい感覚が、蒼乃の羞恥心を煽る。

「んふふ、蒼乃ちゃん、そんな声だしちゃってぇ・・・あっちでオジ サンが見てるわよぉ」
「!!」
 流禍が指摘した通り、少し離れたところで軽トラックに荷物を積み 込んでいた作業員風の男が、蒼乃の方を見ていた。
 蒼乃の会話の内容までは聞き取れないが、若い女性が何か叫んでい るのに気付いたからだろう。
「んっ、ふぅっ!」
 それに身を震わせながらも、蒼乃は慌ててビルの影に身を隠す。

 だが、
 ショォォ
 放尿は勢いを弱めながらも、中々止まることはない。
 ビルの壁に背を預けながら、蒼乃は流禍への放出を続けていた。
 先程の中年男の姿を思い出す。
 あの距離では、蒼乃が何をしているか気付くことはなかろうが、
 『気付かれたかもしれない』
 そう思うだけで、蒼乃の体は羞恥に震えた。
 そしてそのゾクゾクする感覚は尿道から湧き出る感覚と相まって、
「んんっ、んふぅっ!」
 快楽に変換されて蒼乃に返ってくる。

 それを目聡く感じ取った流禍は、
「あらぁ、どぉしたの蒼乃ちゃん?・・・もしかして、オジサンに恥 ずかしいところ見られて、感じちゃったのぉ?」
 そう蒼乃を嘲る。
「・・・そんなわけ、ないでしょう!」
 蒼乃はそう頑なに反論するが、
 ジワァッ
「!!」
 秘所の潤みを隠すことはできない。

「んふふ、蒼乃ちゃんったら素直じゃないんだからぁ・・・見られて 感じちゃうんだったら、これからは外でしようね♪」
 この日以降、蒼乃は流禍に外出させられる度、屋外での排泄を強要 されるようになった−



「んっ・・・」
 尿意を感じた蒼乃はなるべく目立たない所にあるベンチに座ると、
「流禍様・・・おしっこ、させてください・・・」
 諦観の混じった力無い声でそう、流禍に訴えた。
「いいわよぉ」
 それに流禍は明るい声でそう答える。

 公園で、商店街で、デパートの中で・・・
 羞恥に震える蒼乃を嘲笑うかのように、人通りの多い場所で放尿を 強要する、流禍。
 当初は蒼乃も必死になって抵抗したが、抵抗する度、それ以上の 『罰』を与えられることに蒼乃の反抗心は、大いに弱められていた。

 ここは、昼下がりの駅前ロータリー。
 昼食を終え仕事場に戻るサラリーマンや、買い物の主婦達で賑わっ ている。

 恥ずかしい。
 いくら抵抗しなくなったとは言え、羞恥心まで棄てたわけではない のだ。
 蒼乃はベンチに座りながら、周囲を窺った。
 『嫌、みんな私を見てる・・・』
 周囲にいる人間の目全てが、自分を向いている気がする。
 当然、そのような事はなく、道行く人々は蒼乃を路傍の石のように 無視して通り過ぎてゆくのだが、これから後ろめたい行為をしようとしている蒼乃には、そ のように感じることができない。
 羞恥に尿意を堪えていた蒼乃だったが、込み上げるものには逆らえ ず、人差し指を口に咥えると、
「んんっ!」
 ショォォォ〜
 流禍の中に放尿した。

 『んっ、んんっ!』
 なんとか声を指で噛み殺しながら、放尿の快楽に耐える蒼乃。
 尿道を迸る尿の刺激と、放尿の解放感。
 それは度重なる強制放尿により強く結びつけられ、蒼乃を蝕むよう になっていた。
 ショォォォ〜
 放尿を続けながら蒼乃は、横目で道行く人々を眺める。
 駅の改札に消えてゆく背広姿のサラリーマン、楽しそうに笑い合う OL、我が子を慈しむ子連れの主婦・・・
 『・・・嫌、そんな目で私を見ないで・・・』 
 彼等と一瞬目が合っただけで、自分を蔑んでいるように感じてしま う蒼乃。
 だが肉体は悦びに震えながら今も尚、放尿を続けている。

 この矛盾した状況は、蒼乃の潜在意識に大きな影響を与えていた。
 『んふふ、蒼乃ちゃん見られて感じているのね・・・』
 チャプン
 蒼乃が零す尿以外の滴は日増しに、その量を増している。
 『くふふ、これなら思ったより早く、色々と楽しめそう♪』
 流禍は恥辱に悶える蒼乃を感じがら、次なる嗜虐の悦びを見出して いたのだった。



「ねぇ、蒼乃ちゃん」
 帰宅し、外着を脱いでいた蒼乃に、流禍はそう話し掛けた。
「・・・何ですか、流禍様・・・」
 それに蒼乃は気怠そうに言葉を返す。
 どうせ、『気持ち良かった?』、その程度の、蒼乃を嘲りの言葉な のだろう−
 そう、蒼乃は考えていた。

「・・・蒼乃ちゃん、おしっこしてる時、みんなに見られて興奮して るでしょぉ?」
 だが流禍が発した言葉は、蒼乃を動揺させるには十分な言葉だっ た。
「!?・・・そんな事っ!」
 蒼乃は必死になって反論する。
 しかし、
「んふふ、でもぉ、外でおしっこしてる時、エッチな汁がいっぱい よぉ・・・ほらぁ」
 流禍はそう言うと、蒼乃の秘所の周りから
 ニュウ
 と体を退かせた。
 すると、むわっとするような性臭とともに、愛液でビチョビチョに 濡れた蒼乃の秘所が露わになる。
 そしてそこにへばりついた濃厚な滴が、
 トロリ
 と、糸を引きながら床に垂れた。

「い、嫌ぁっ!・・・こんなの見せないでっ!」
 己の淫らな部分をまざまざと見せつけられた蒼乃は、そう絶叫す る。
「んふふ、蒼乃ちゃんて、エッチなんだぁ。おしっこしてるの見られ るだけで、こんなになっちゃうのぉ?」
 しかし流禍は追い打ちを掛けるようにそう、蒼乃に畳み掛けた。

「それは貴女がっ!・・・」
 蒼乃は流禍のせいだ、そう抗弁しようとするが、
「え〜、だって私、蒼乃ちゃんがおしっこしてる時は何もしてない よぉ?」
 流禍の言うとおり、蒼乃が放尿している時、彼女は手出しをしてい ない。
 流禍が仕向けているとは言え、衆目に曝されて感じてしまっている のは、蒼乃の肉体自身なのだ。

「・・・っ!」
 その事実を改めて知覚し、言葉を失う蒼乃。
 その蒼乃の様子に流禍は、
「・・・んふふぅ、まっ、そういうことにしときましょーか♪」
 そう言うと、余裕の笑みを漏らすのだった。

 流禍はその笑顔の裏で、
『んふふ、大夫体がエッチになってきたわねぇ・・・今日はもうワン ステップ試してみようかな♪』
 そう考えつくと、
「・・・そんなぁ、見られる事が大好きな、エッチな蒼乃ちゃ ん・・・んふふ、もう一度お外に行きましょ」
 そう言って蒼乃の自由を奪い、そのまま玄関へと歩かせ始めた。

 外着を脱いだ蒼乃は流禍以外、身に纏うものは何もない。
「まさか!?」
 流禍は蒼乃を全裸で外に出させようとしているのではないだろう か?
 その恐ろしい可能性に蒼乃は、
「嫌、お願いだから、服を着させてぇっ!」
 そう哀願する。

 だが、
「だいじょうぶよぉ〜」
 流禍はそう言うと、 
 ズヌッズヌヌッ!
 蒼乃の肛内へ侵入を始めた。
「あっ、はぁんっ!」
 外出を止めることはない、という何よりも明らかな意志表示。
 徐々に蒼乃の肛内に流禍が侵入することで、肌が徐々に露わとな り、蒼乃の姿が全裸に近づいてゆく。

「・・・あっ、はぁっ、お願い、お願いしますっ、やめ、てっ、 んっ、はぁんっ!」
 快楽に耐えながら蒼乃は、必死になって流禍にそう哀願を続ける が、
 ズヌヌッ・・・キュプッ
 やがて流禍は肛内に姿を消し、蒼乃は全裸となってしまった。
 そしてそのままハイヒールだけ履かせると、
「い、嫌ぁっっ!」
 部屋の外へ出たのだった。

 蒼乃の居室は高級マンションにあり、戸別の入り口を持つため、外 に出ても直ぐに見咎められることはない。
 流禍は結界を越えると直ぐに蒼乃の体へまとわりつき、
 ニュルニュルッ・・・キュウゥッ
 漆黒で革製の、キャミソールのような形態を取った。
 しかしそれは薄く、しかも蒼乃の肌に吸い付くように張り付いてい るためにボディー・ラインが強調され、乳首の形もくっきりと浮かぶ、娼婦ですらしなよう な、淫らな衣装だった。
「んふふ、流石に裸で外を歩かせないわよぉ・・・それとも、その方 が見られていい?んふふ・・・」
 流禍はそう邪な笑いを浮かべると、蒼乃を歩かせ始めた。



「おい、あれ・・・」
 すれ違う街の男が、蒼乃の姿を見ては振り返る。
 蒼乃は羞恥に頬を染め、 
 『嫌、見ないで・・・』
 そう心中で願うが、このような格好では、自然と男の視線を集めて しまう。
 蒼乃はただでさえ美人でグラマラスであり、注目の的なのだ。

 歓楽街を歩かされている蒼乃に、次々と男達の好色な視線が集まる のは自然の理。
 やがて、
「おい姉ちゃん、ナンボや?」
 一人の酔客が蒼乃にそう言い寄ってきた。
 そのヤクザ風の柄の悪い中年男は、 
 パシ
 蒼乃の腕を掴むと、裏の路地へ連れ込もうとする。
「ち、違います・・・止めてください・・・」
 蒼乃はそう言って、周囲に助けを求めるべく視線を泳がせるが、通 りを行く人はトラブルに巻き込まれないよう、ただ顔を伏せるだけだ。
「何が違うんだよ、あぁ?こんな時間にこんな格好で彷徨きやがっ て・・・グダグダ言ってねぇで、こっちに来やがれっ!」
「ああっ!」
 そして蒼乃はそのまま、路地裏へと連れ込まれてしまうのだった。

 ドブの臭いが漂う路地裏に人影はなく、
 ピチャン、ピチャン
 下水が滴り落ちる音がするのみである。
 男は、蒼乃を壁際に追い遣り、
 ダンッ
 覆い被さるように顔を近づけると、
「へへ、中々の上玉じゃねぇか」
 そう酒臭い息を吐きながら、蒼乃の股の間に足を入れ、
 グニュッ
「・・・へへへ、いい乳してるじゃねぇか、あぁん?」
 蒼乃の胸を揉みしだき始める。

「や、やめてっ・・・はぁんっ!」
 蒼乃は言葉でそう抵抗するが、
 グニュッグニュッ
 男の荒々しい愛撫に、堪らず感じてしまう。
 『くっ、この拘束さえなければ・・・』
 蒼乃にとって、この程度の男は敵ではない。
 流禍の拘束さえなければ、簡単に窮地を脱することができるのだ。
 しかし、そんなことなど知らぬ男の陵辱は更にエスカレートする。

「・・・何が嫌なんだ、あぁん?こんなに乳首おっ勃ててよぉ・・・ よし、こっちの具合はどうだ、んんっ?」
 男はそう言うと、
 チュク
 蒼乃の秘所に触れ、前後にゆっくりと擦り始めた。

 だが、それに合わせ流禍は、
 ニュゥ
 秘裂から体を退かせる。
「!!」
 グチュッ
「へへ、嫌だとか言ってビチョビチョじゃねぇか・・・ん、それ に・・・穴あきかよ・・・姉ちゃん、本当は好きモンなんだろう、えぇ?」
 男は下卑た笑いを浮かべると、蒼乃への愛撫に力を込めた。
 商売女と断じた相手に、容赦などない。

「あっ、はぁっ・・・お願い、やめて・・・はぁんっ!」
 蒼乃は愉悦を感じつつも拒否の言葉を口にするが、コンクリートの 壁へ後ろ手に両手をつくだけで、男に抵抗することはできない。
 トロッ
 それどころか、男の愛撫に感じてしまった肉体は、本人の意志とは 関係なく、秘裂から愛液を滴らせる。

 蒼乃の痴態に昂ぶりを感じた男は、
「へへ、堪まんねぇ・・・姉ちゃん、イイもんぶっ込んでやるから なぁ」
 そう言うと、片手で蒼乃を押さえつけながら、
 カチャカチャ
 ベルトのバックルを外しにかかった。
 欲望にぎらついたその目は、妖魔のように赤い。

 『犯される』
 現実的に迫り来る危機に蒼乃は、
「・・・い、嫌ぁっ!」
 そう叫んだ。
 その時、
 ピク
 コンクリートの壁に一体化したか如く動かなかった手が、僅かに動 いた。
 『・・・体が、動く!』
 それを感じた蒼乃は下肢に渾身の力を込め、
「・・・んっ!」
 ドガッ
「ぐげぇっ!」
 男に膝蹴りを喰らわした。

 蒼乃の蹴りは男の鳩尾へ綺麗に決まり、
 ドサッ
 男はその場へ崩れ落ちる。
「はぁっ、はぁっ・・・」
 蒼乃は肩で息をつきながら、壁に背をもたれかけ、そのままズルズ ルとへたり込むように、尻餅をついた。
 男は気を失ったのか、再び立ち上がることはない。

「んふふ、蒼乃ちゃん、大丈夫ぅ?」
 流禍が体を揺らしながら蒼乃の眼前に、憎らしい顔を形成する。
「貴女がこんなことをさせたんでしょうっ!」
 蒼乃はそう怒りをぶつけるが当の流禍は、
「あらぁ、そうだったっけぇ?・・・んふふ、でもぉ、蒼乃ちゃんの ココ、ビショビショよぉ」
 そうとぼけると、蒼乃の秘所に己の体を再び伸ばす。
 グチュッ
「ん、ふぅっ!」
 流禍が指摘するまでもなく、蒼乃の秘所からは愛液がこぼれ落ち、 その筋は内股を伝って踝まで達していた。
 街の男達に見られたことだけではなく、強姦されそうになったこと にすら、蒼乃の肉体は反応してしまっていたのだった。

 その蒼乃の予想以上の反応に、
『くふふ、予想以上の反応ねぇ・・・んふふ、今日はもう一押 し・・・畳み掛けちゃおうかしら♪』
 流禍は心中でそうほくそ笑み、蒼乃を一層堕落させるための策に移 る。

「んふふ、蒼乃ちゃん、ドキドキして気持ち良かったで しょぉ?・・・そんなマゾな蒼乃ちゃんを、もっと愉しませてあげる♪」
 流禍はそう蒼乃に宣告すると、
 ツカ
 蒼乃の肉体を再び支配し、その場から離れさせる。
「んっ・・・!」
 蒼乃は懸命にそれに抗おうとするが、肉体的・精神的に疲弊した 今、肉体支配から逃れる術はない。

「・・・どこに行かせる、積もり、なのっ!?」
 辛うじて、そう言葉を発するが、
「んふふ、楽しい、と・こ・ろ♪」
 流禍はそれだけ言うと、
 ギュムッ
「ぐっ・・・」
 発言の自由さえ奪い、蒼乃の歩を進めさせた。



 『この電車は、通勤快速○○行きです。当駅を出ますと・・・』
 路地裏を離れて十数分の後、蒼乃は地下鉄のホームに居た。
 ホームは、週末の夜、ということもあり、帰宅の途にあるサラリー マン達で埋め尽くされている。
 蒼乃は列の最後尾に立ってはいるが、その格好と容姿もあり、周囲 のサラリーマンの視線を集めていた。

 『・・・んっ、ホーム、で、衆目に曝すことが目的、なのかし ら?・・・んんっ・・・』
 その視線に耐えながら蒼乃は、そう分析する。
 このところの流禍の行動から考えると、蒼乃に羞恥心を抱かせ強制 的に、肉体に快楽を感じさせることが目的だろう、そう断じたのだった。
 だがその分析は、直ぐに裏切られることになる。

 やがて、
 パァン・・・ゴォー、ガタンッ、ガタンッ
 警笛と轟音を響かせながら、車両がホームに進入してきた。
 それに合わせ、列が前へと動き始める。
 すると、
 『んふふ、乗るわよ、蒼乃ちゃん』
 流禍はそう言って、蒼乃を前に歩かせた。
 『え?』
 だが、蒼乃が疑問に思う間もなく、蒼乃はドアを前に車内へ乗り込 ませられてしまう。
 そして、
 プシュッ
 蒼乃の眼前でドアが閉まった。
 帰宅ラッシュで混み合う車内はすし詰めで、肩がぶつかり合う程 だ。
 蒼乃の周りもサラリーマンや学生でごったがえしている。
「う・・・ん・・・」
 ドアの窓ガラスに乳房を押し当てるような形で蒼乃はその圧迫感に 耐えていた。
 流禍がこの電車に自分を乗せた意図は解らないが、何か良からぬ意 図があるのは間違いない、蒼乃はそう警戒し、身を固くする。

 『んふふ・・・』
 蒼乃が身を固くするのを己の体で感じながら流禍は、蒼乃に気付か れぬよう、
 ポトッ、ポトッ
 己の分身を僅かずつ、床に落とした。
 スライム状のそれは密かに、蒼乃の周囲の男達のズボンの上を這 い、やがて腰の辺りから服の中へ侵入した。
「「ぐっ」」
 それと同時に蒼乃の周囲に居る男達が低いうめき声を上げ、一瞬硬 直する。
 ガタンッ・・・ゴォッ
 だがそれは、電車の揺れとトンネル内の騒音に紛れ、蒼乃が知覚す ることはできなかった。

 やがて、
「こんな、エロい、格好、しやがって・・・誘って、んのか?」
 と、熱っぽい男の声がすると、
 サワッ
「!?」
 何かが蒼乃の尻に触れた。
 それは直ぐに、
 ・・・ムニッ、ムニッ
「んふぅっ!?」
 撫で回す動きへと変わり、それを合図にしたかのように、様々な角 度から蒼乃に男達の手が殺到した。
 ある手は、尻に、
 ある手は、背中に、
 ある手は、股間に・・・
 いずれも『キャミソール』の上から執拗に、そして的確に蒼乃を責 め立てる。

 ニュク
「!?」
 そして尻肉を撫でていた手は大胆にも、『キャミソール』の中に侵 入してきた。
 弾力性のある『下着』にぷっくり浮き出た秘裂を、指で前後にじっ とりとなぞる。
「んっ、ふっ、ふぅっっ」
 汗ばんだ男達の間に挟まれながら、蒼乃はくぐもった喘ぎ声を上げ るがそれは、
 ゴォォッ
 路線の地下部分を通過している電車の騒音で掻き消されてしまう。
 しかし、
 コリッ
 痼ったクリトリスを親指で潰された蒼乃が、
「ああんっ!」
 一際甲高い声を上げると、少し離れた所で吊革に掴まるOL風の女 性が、訝しげな表情で蒼乃を見つめてきた。
 その突き刺さるような視線に、
 ブルッ
 蒼乃はその身を震わせる。

 『このようなイヤラシイ装束をしている自分が、痴漢に襲われてい る』
 傍目からみてそれはこの男達が言うとおり、自分が誘っているよう にしか見えないのではないか−
 そう考えた蒼乃は、その女性から顔を背けると、声を押し殺し、男 達の陵辱に堪え忍ぶのだった。

 『んふふ、蒼乃ちゃん、とっても感じてるわねぇ』
 チュク
 蒼乃の秘所が、これまでになく潤むのを感じながら流禍は、そうほ くそ笑んだ。

 流禍は男達の脊髄に己の分身を寄生させ、蒼乃を蹂躙させていた。
 痴漢に襲われて感じている、そう蒼乃に思わせることが狙いだった が、被虐の悦びに目覚め始めた蒼乃の肉体は、予想以上に淫らな反応を示している。
 更に、度重なる調教により、蒼乃の思考も内向きなものへと変質し 始めているのも確実だ。
 その証拠に、助けを求めることもなく、男達のなすがままにされて いる・・・これならば調教も、更にステップ・アップしても問題ないはずだ。
 『んふふ、今夜はとっても楽しい夜になりそぉ♪』
 心中で流禍はそう上機嫌になりながら蒼乃を更に突き落とすべく、 次の策を巡らすのだった。



 『ご乗車有り難う御座いました。間もなく、○○、○○に到着しま す。お出口は・・・』
 電車は地下を抜け、高架を走り出す。
 ドアの窓越しに遠く、停車駅の灯りが見えた。
 ドアは蒼乃が起っている側が開く。
 『駅まで耐えれば・・・』
 蒼乃がそう安心しかけた時だった。
 ズヌッ
 「!?」
 蒼乃の秘裂を愛撫していた手の親指が、蒼乃の肛内へと差し込まれ たのだ。
 弾力性のある『下着』を伸ばしながら、その指は奥へ奥へと進む。
 そして指を伸ばしきったところで、
 グリッグリッ
 肛内を抉るように蹂躙し始めた。

 「ん゛、んん゛〜っ!」
 蒼乃は咄嗟に人差し指を噛み、声を押し殺すが、蒼乃の肢体をまさ ぐっている他の手の愛撫も、苛烈を極めるものへと変じてゆく。

 胸を触る手は、
 ムニュゥゥ・・・コリッコリッ
 乳房全体を掌全体で揉みしだきながら親指で尖った乳首を捏ね回 し、
 クチュックチュッ・・・ギュウゥッ
 秘所を触る手は、秘裂を引っ掻くように愛撫しては、勃起したクリ トリスを摘む。
 そして蒼乃の体のいたるところに手が伸び、微妙なタッチで蒼乃を 責めるのだ。

 電車の中でしかも痴漢に遭いながら悦楽を得る背徳感に蒼乃は、忽 ちのうちに絶頂へと追いやられる。
 『あっ、はぁっ、嫌ぁっこんなので・・・でも・・・でも、もうダ メ・・・イ、イクぅっ!』
 蒼乃は、指を噛み千切りそうなほど強く噛みしめながら、
 ガタンッ
 「あ゛っ、あっ、あ゛っっっ!」
 電車がホームに進入したのと同時に絶頂に達し、そして、
 ジョォォッ〜
 失禁した。

 プシッ、ガラッ
 『ご乗車有り難う御座いました。○○〜、○○〜、××線はお乗り 換えです』
 クラッ
 電車のドアが開くの同時に、絶頂で力が抜けた蒼乃が前のめりに倒 れかける。
「大丈夫、ですか?」
 蒼乃の肛内を蹂躙していた男が、そう蒼乃に声をかけ蒼乃の左肩を 担いだ。
 周囲からは、商売女の蒼乃が酔って、その男性に迷惑を掛けている 様にしか見ない。

「あっ、ひゃぁっ・・・」
 蒼乃は絶頂後の余韻でブルブルと震えつつ、陵辱した男達に囲まれ ながらホームを出口へと向かう。
 元々乗換駅で乗降客が多いこともあり、蒼乃は自然な形で人混みに 流されてゆく。
 そんな中、先程蒼乃を見ていた女性が彼女の脇を通り過ぎた。
「・・・」
 その目は汚い物を見るかのようであり、明らかに侮蔑の色を含むも の。
 『そんな目で私を見ないで・・・これは違うの・・・違う の・・・』
 蒼乃はそう視線で訴えかけるが、その女性は蒼乃から目をそらす と、足早に人混みの中へ消えていった。

「・・・」
 だが、その後ろ姿を見送る蒼乃の秘所は本人の意志とは裏腹に、
 ジュクッ
 花が咲くが如く開き、蜜を零し続けるのだった。



 駅からシャッターの降りた商店街を抜けると、そこには河川敷の野 原が広がっていた。
 河川敷には、ブルー・シートを被せたダンボール・ハウスが、幾つ も立ち並んでいる。
 その雰囲気からも、周辺の住民は近寄ろうとしない一角だった。

 ドサッ
「・・・っ!」
 草がまばらに生えるだけの地べたに、蒼乃は徐に放り投げられた。
「・・・」
 電車で蒼乃を襲った男達が、無表情なまま蒼乃の前に立っている。
 その時、
「!!」
 ガサッ
 周囲のダンボール・ハウスから、ホームレス達がわらわらと湧き出 てきた。
 彼等は皆ゾンビのように、ゆらり、ゆらり、と蒼乃へ迫ってくる。
 先程の男達は周囲を警戒するように、立ち尽くすだけだ。

「げへへぇっ、久しぶりの、女だぁ」
 涎を垂らしながら、ぼろ布を纏った中年男がそう臭い息を吐く。
 彼の周りに連なる男達も下卑た笑いを浮かべ、蒼乃との距離を縮め てくる。
 ジャリッ
 蒼乃の眼前まで近づいた男達の股間ははち切れんばかりに、その薄 汚れた衣を高く押し上げていた。
「ひぃっ!?」 
 その意図に蒼乃は短い悲鳴を上げる。
 
 一方流禍は男達の動きに合わせるように、
 ニュウゥッ
 蒼乃を覆っていた己の肉体を収縮させた。
 それに合わせ、蒼乃の、胸、腹、尻が露わとなってゆく。

「嫌っ、どうして!?・・・お願い、やめてぇっ!」
 蒼乃は拘束が弱くなって動くようになった両腕を使い、己の体を抱 き締めて流禍を留めようとする。
 しかし流禍は蒼乃の腕を擦り抜け、やがて、
 ・・・ニュルンッ
「い、嫌ぁっ!!」
 蒼乃は全裸で男達の前に曝される形となってしまった。

 ニュゥ 
 蒼乃から離れた流禍は女性の形を取り、男達の後ろに立つ。
「んふふ、蒼乃ちゃん、せめて前の処女だけは奪われないようにがん ばってねぇ♪」
 流禍のその言葉を合図にしたかのように、 
「き、ひひっぃっ!」
 男達は奇声を上げながら蒼乃へと襲いかかった。
「あっ、はぁっ、そんなぁっ!」
 皮肉にも、流禍という『防壁』を失った蒼乃は男達にもみくちゃに されながら、
 ビクンッビクンッ
 処女を失う恐怖にその身を震わせる。
 冷静になれば蒼乃の武術で男達を跳ね返すことなぞ造作もないはず だが、今の蒼乃にその余裕などない。

 ホームレス達はその蒼乃を嘲笑うかのように、蒼乃の体に殺到す る。
 チュッ、ジュルゥッ
 左右の胸に一人づつ、男がむしゃぶりつき、乳首を舌先で転がして は、赤子のように吸う。
 そしてその下では、
 レロッ、ジュルゥッ
 潤みきった蒼乃の秘芯を、長髪の男が執拗に舐め啜る。
「あっ、ひゃんっ、嫌ぁっ・・・」
 秘所を這うざらついた舌の感覚に蒼乃はただ力なく、汗と脂でべと ついた男の頭を掴むばかりだった。

 眉根を寄せ、頬を紅潮させて悶える蒼乃を見ていた男が、
「ぐひひ、堪らねぇ・・・姉ちゃん、しゃぶって、くれよぉ」
 蒼乃の顔の上に跨ると、その喘ぐ口を塞ぐように、イチモツを突き 込んできた。
「ふぐぉえっ!」
 グチュッ、グリュッ
 恥垢に塗れ、悪臭の漂う汚らしいイチモツが、蒼乃の上顎に擦りつ けられる。
 蒼乃の口の周りには唇で刮ぎ落とされた男の恥垢が、無惨に飛び 散った。

「いひひ、姉ちゃん、こっちも、慰めて、くれよ」
 蒼乃の両脇に立っていた男達は、そのいきり立ったものを蒼乃に無 理矢理握らせると、
 ヌリュッ、ヌリュッ
 腰を前後に振り、奉仕を強要する。
 掌にニチャニチャと、気色悪い感触が伝わり蒼乃は、
「・・・むぶっ、ぶぅっ!?」
 肉棒を咥えながら、苦悶の表情を浮かべた。

 蒼乃は虚ろな瞳で、ホームレスの男達に陵辱される己の肢体をぼん やりと眺めた。
『私、こんな汚らしい男達に、滅茶苦茶にされてる・・・』
 霞がかった頭でそう思うと、体は熱を帯び、
 トロッ
 秘芯からは止めどなく愛液が滴り落ち始める。
『・・・私、こんなにされてるのに、感じちゃってる・・・』
 恥辱に感じていることを自覚すると蒼乃の意識は更に霞み、快楽の 色に塗り潰されそうになった。

 その時、
 ピトッ
 蒼乃の膣口に、熱い肉の滾りが押し当てられた。
 快楽の波に押し流されようとしていた蒼乃の意識が冷水を浴びせら れたように、急に引き戻される。
「・・・ふごぉっ・・・おべがひっ、やべてぇっ!」
 男の肉棒を頬張りながら蒼乃はそう哀願した。
 だが、肉棒はその熱を増しながら、蒼乃の秘肉を抉ろうと突き出さ れてゆく。

 『ダメっ、それ以上は・・・っ!』
 グニッ 
 まさに蒼乃の処女が奪われようとした時、
「んふふ、そこまでよぉ・・・みんな、ご・く・ろ・う・さ・ま♪」
 流禍がそう言うと、
 ビュルルルッ・・・ドシュッ、グシュッ!
 流禍の体が触手状になり、蒼乃を陵辱していた男達を突き刺し、引 きちぎっていった。

「あ、あ・・・」
 言葉を発せぬ蒼乃の眼前で男達は、血の華を散らせながら、肉塊へ と砕け散ってゆく。
 ボトッボトッ
 その血と脂が混じった飛沫は、赤いドレスを纏わさせるかの如く、 蒼乃へと降り注ぐ。
 蒼乃はその光景を、ただ呆然と見守るだけだ。
  そればかりか、
 ショォ〜
 恐怖と無力感の余り、失禁してしまう蒼乃。
 
 ボトッ
 最後の肉塊が地面に落ちたところで、
「んふふ、蒼乃ちゃん、どぉ?・・・興奮した?」
 流禍は何事もなかったかのように蒼乃にそう笑いかけると、半透明 な体をくゆらせながら蒼乃へ近づいてきた。

「・・・」
 グニッ
 蒼乃の口内には、つい先程までそこにいた男の、肉棒だけが残され ている。
 未だ弾力感の残るその肉棒を咥えたまま、言葉を発することもでき ずに蒼乃はただ、ガタガタと震えるばかりだった。
 殺された彼等は自分を陵辱していたとはいえ、妖魔から守るべき 『人間』であったことに違いはない。
 目の前で繰り広げられた殺戮に自分は、ただ傍観しているしかな かった−
 その無力感に、蒼乃の心は大きく打ちのめされていた。
 だがそれ以上に彼女の心を打ちのめしてたもの、それは−

 ショォ〜
 依然と続く放尿に、
 ビクンビクン
 蒼乃の下肢はわずかながらも、悦びの脈動を示していた。
 こんな状況下にあっても、己の肉体は浅ましく快楽を貪っている−
 その事実に、蒼乃は愕然とする。

 敵の姦計とは言え、正義の守護することよりも欲望を優先する肉 体。
 そして、恐怖に打ち克ち、正義のために闘う勇気の喪失−
 『もう、私は・・・』
 その肉体と精神の変質に蒼乃の心は絶望に覆われると、
 カクン
 主の精神を守るようにその意識を断ち切った。
 
「んふふ、失神しちゃったかぁ・・・お前達、運びなさい」
 気を失って倒れる蒼乃を見下ろす流禍が、残された男達にそう命じ ると、彼等は無言のまま蒼乃を抱え上げる。
 持ち上げられた蒼乃の股間から、
 ピチャ
 滴がこぼれ落ちるがそれは、微かに粘り気を持つものだった。

 それを見た流禍は、
「・・・くふふ、あとちょっとで完全に堕ちるわねぇ・・・んふふ、 蒼乃ちゃん、もう少し一緒にいましょ♪」
 そう言うと、再び蒼乃にまとわりつき、男達と闇夜に消える。

 −彼等が去った河原には蒼乃の残した体液と夥しい血、そして肉塊 だけが残された。

第11話 飼育(前) おわり

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