或る退魔師の零落

「ここね・・・」
 私は今、とある街の外れにある、廃病院の前に立っている。
「それにしても、いかにも、って感じねぇ・・・」
 数年前に廃院となったコンクリ打ちの建物は風雨で黒ずみ、闇夜に溶け込むように聳え立っていた。
 しかもご丁寧に、窓ガラスは破られ、意味不明なスプレー書きのオマケ付き。
 『幽霊病院』の二つ名を頂戴するにはうってつけの好物件と言える。

 私の名は、九重明日香(ここのえあすか)。
 新城瑠華(しんじょうるか)という内弟子兼助手と、『九重コンサルティング』という事務所を構え退魔師稼業を営んでいる、この世界ではちょっと知られた 存在 だ。
 神凪本家が手を出すまでもないもの、もしくは政治的に動きづらい案件は、私達のような独立系の退魔師に依頼がやってくる。

 今回の依頼は、行方不明になった『少女』の行方を捜し出して欲しい、というもの。
 実際は『不良少女』と言って差し支えないその人物は、暴走族の『ご友人』と出掛けたまま、1週間程戻ってきていない。
 それだけであれば『家出少女』として、警察が扱うべき案件ではあるけれど、『少女』の父親がこの街の有力市議、ということで内々に処理したいらしい。
 それに、一月程前からこの街の周辺で不可解な失踪事件が続発したため、この地域を統括する『神祇官』(各地域の神事を統括する神官)から私達に依頼が 回ってきた、というわけだ。

 私は携帯の画面を一瞥すると、 
「それにしてもあの娘は・・・」
 そうひとりごちて、
 パタン
 携帯を閉じた。
 
 3日前、瑠華から「見つけましたぁ〜」という気の抜けたショート・メールを受け取ってから、彼女自身も行方不明となってしまっている。
 メールに『どこで』がすっぽり抜けているあたりが、彼女らしい。
 お陰で『どこで』見つけたのか探り当てるまでに、3日もかかってしまった。
 私の指導の成果もあり、(判官贔屓を抜きにしても)退魔師としては中の上の実力を備えている彼女だが、生来の性格が災いして、しばしばこの様なヘマをす る。

「はぁ・・・」
 溜息を一つつくと、温い風が頬を撫でていった。
 それとともに、ポニーテールに纏めた髪が靡く。
 それにどこか不快な感覚を得ながらも私は、瑠華の事を思い出していた。
 良家のお嬢様だけあって、世間知らずな部分もあるが、どこか憎めない彼女。
 淫夢に侵されていた彼女を救ったことが縁で懐かれてしまい、やがて、私のところに押し掛け女房の如くやってきた彼女が助手として、働き出すまでにさほど 時間はか からなかった。
 口調はどこか抜けているが地頭は良い彼女は、私の指導を受けてメキメキと力を伸ばしている。
 今では、下魔であれば撃退できるだけの力を持ち、調査程度であれば問題なくこなすようになってきていたのだが、単独で仕事を任せた途端、この始末だ。
 事前の調査では、親玉はせいぜい中魔程度である可能性が高かったため、彼女に任せてしまったのだが・・・

 どう叱ってやろうか・・・
 そんなことを考えながら私は、
 ピッ
「よし、定時連絡完了っと・・・」
 神凪本家へのメールを打ち終わると、再び不気味な建物に向き直った。
 神凪本家から仕事を受けた者は仕事の開始から終了まで、神凪本家へ定時連絡をする義務がある。
 定時連絡が途絶えれば、救援を差し向けてくれる場合もあり、いざという時の保険としては頼もしいのだが、その救援費用は自腹になる。
 今月は財政が少々厳しいから、可能な限り本家の支援は仰ぎたくはないところだ。
 
「さて、行きましょうか・・・」
 そう自分に言い聞かせるように呟くと私は、廃病院の中へ踏みいった。



 ジャリッ、ジャリッ
 割れたガラスを踏みしめながら私は、病院内を奥へ奥へと進む。
 朽ちた病院の内部は、打ち棄てられたままのベッドや、散乱した医薬品のパックに彩られ、おどろおどろしい雰囲気を醸し出している。
「こりゃ、気分の良い場所じゃないわね・・・」
 私はそう毒づくと、
 ファサッ
 いつの間にか汗ばみ始めた前髪をかき上げた。
 身に着けたライダー・スーツの内側も、じっとりと汗で濡れ、胸の谷間を汗の滴が流れ落ちてゆく。
 私は、開いた胸元から左手を差し入れると、
 スッ
 懐に入れた破魔札の包みに触れる。
 すると、滑らかな油紙の感触が、私の心を落ち着けてゆく。
 更に、右腰に差した小刀に触れると、微かな神気が私の心を勇気づけてくれた。
「・・・よしっ!」
 私は自分に気合いを入れると、周囲を警戒しながら、再び歩き出した。

 ジャリッ、ジャリッ
 1階のナース・ステーションを過ぎ、階段の踊り場近くまでやってきた時、
「!!」
 噎せ返るようなワ気が肌を刺した。
 私は反射的に、
 ザッ
 たたらを踏んで、防御態勢を取る。

 懐に入れた破魔札を摘みながら、階段へと目を遣るが、中から妖魔が飛び出てくる様子はない。
 だが、青字で『霊安室』とサインが描かれた、地階へと続く階段の先からは腐臭とともに、
「凄いワ気・・・」
 濃厚なワ気が溢れ出すように、流れ出していた。

 事前のリサーチでは、私の手に余る妖魔がこの場にいる可能性は、極めて低い。
 それに、退魔師と同時に巫女でもある私の『嗅覚』でも、打ち克つことができない程の存在を、感じることはできなかった。
 だが、この淀み、腐りかけたようなワ気の渦は、想定以上のものだ。
 このまま踏み込むべきか否か−
 そう思案した刹那、
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛!」
 地階から、女性の切り裂くような悲鳴が聞こえた。

「・・・くっ!」
 私は、己の迷いを呪いながら、
 タンッ、タンッ
 踊り場を跳ねるように、地階へと飛び込んだ。

 地階に辿り着くと同時に飛び込んできた、視覚と嗅覚からの刺激に私は、
「うっ・・・」
 思わず吐き気を催してしまう。
 私の視界は、肉色で埋め尽くされ、嗅覚は、肉の腐臭で満たされていた。

 その視界の隅には、
「ひゅーっ、ひゅーっ・・・」
 先程悲鳴を上げた『女性』と思しき『肉塊』が横たわっている。
 腹が避け、臓物を撒き散らした彼女の周りには、巨大な蛞蝓の様な妖魔が、
 クチュッ、クチュッ
 飛び散った彼女の肉を啜り貪っていた。
 その周りには彼女のものだけではない肉片が散らばり、やはりそれも蛞蝓が集り、貪り食っている。
 依頼者の娘とその『ご友人』の成れの果て−
 哀れな犠牲者達は、それに間違いないだろう。

 そして霊安室の壁一面には、ブヨブヨと脈動する肉が貼り付きその奥には、
「・・・瑠華っ!」
 木の蔦に囚われるかの如く、手足を触手の海に飲み込まれた瑠華が居た。
 グチュッグチュッ
 年齢の割に幼い体つきである瑠華の下腹部は、潜り込んだ触手で所々膨らみ、蛇がのたうつように蠢いている。
 触手の本体は瑠華の後ろに居るようだが、その姿を窺うことはできない。

 私の叫び声に気がついたのか瑠華は、ゆっくりと顔を上げる。
 そして、
「・・・」
 口許を僅かに動かした。
 それを見た私の心は、忽ちの内に沸騰する。
 彼女の口は確かに、
 『タ・ス・ケ・テ』
 と動いていたのだ−

「・・・破ぁぁあああっ!」
 肺の底から唸るような咆哮を上げ、小刀を右手に持ちながら、私は肉の森へと突進する。 
 すると、それに気付いたのか、
 ギィィッ!
 数多の肉蛞蝓が、四方八方から迫ってくる。
「邪魔だぁっ!・・・破ぁあっ!」
 私はそう叫ぶと、懐手に破魔札を掴み、気合い一閃、奴等に投げつけた。

 ボォッッ! 
 ギエェェェェッ!
 奴等は断末魔を上げ、肉を焦がしながら無へと存在を変えてゆく。
 炎の術を練った破魔札は、奴等に効果覿面のようだ。
 その効果に自信を持った私は、走るスピードを上げ、瑠華が囚われる触手の柱まで近づくと、
 ダンッ
 右足で高く跳躍し、
「・・・うぉぉおっ!」
 咆哮と共に小刀を触手の柱に突き立てると、体重と勢いを利用して、
 ザシュゥッ・・・ブチブチブチィッ!
 瑠華を切り取るように、触手を切り裂いた。

 フワッ
「瑠華っ!」
 触手から解放され、落下する彼女の体を私は、左腕で抱き留める。
 小脇に抱えた彼女の体からは、暖かな温もりが感じられた。
 私はその感触に心中、安堵する。
 だが、その存在に違和感−邪気を感じた瞬間、
「・・・うふふ、捕まえたぁ♪」
 聞き慣れた声は、私にしがみつくと、理解不能な言葉を吐いた。

 ドンッ
 バランスを失った私と瑠華は、肉の床へたたきつけられる。
 だが、
「明日香さぁん、待ってましたよぉ♪」
 瑠華はそう言うと、私を抱き締める力を強めた。
 だが、その力は非力な女のものではなく、
 ギュウゥ
 万力のように強いものだ。

 私は、
「瑠華、放しなさいっ!」
 そう叫んで瑠華の腕を振り払おうと藻掻くが、彼女の『抱擁』が外れることはない。
 やがて、
 ビュルルルッ・・・パシィッ
「くうっ!?」
 切り刻んだ筈の触手が、私の手足を拘束する。
 そこで漸く瑠華は、私から身を離した。 

 すると、
 ニュゥ
「・・・グフフ、良くやりました、瑠華」
 肉の森の中から醜い老人の顔が現れ、そう瑠華に労いの言葉を掛ける。
 それに瑠華は、
「んふふ・・・有り難う御座います、ご主人様ぁ♪」
 嬉しそうに微笑むと、肉の化け物に寄り添い、媚びるように抱きついた。

 私はその光景に景色ばみ、
「・・・瑠華、貴女はっ!」
 瑠華にそう叫んだ。
 だがそう叫びながらも私は、頭の片隅でこの事態を理解する。
 −妖魔に囚われて、ある程度の時間が経過しているのだ。
 当然、この様な事態は考慮すべき筈。
 今になって己の迂闊さを呪っても遅い−

 その私の言葉に瑠華は、
「・・・だってぇ、明日香さんには何度も『助けて、助けて』ってお願いしたんですよ?」
 そう応えると、
 クチュゥ
 秘所を指で割り広げ、
「ここも、お尻も、ご主人様のモノで散々犯されて・・・でも、明日香さんは助けに来てくれなかった・・・」
 そう言うと、眉根を寄せ悲しげな表情を表情を浮かべた。
 秘所からはその言葉通り、妖魔の精液がコポッ、コポッと、泡立ちながら流れ落ちる。

 だが瑠華は一転、
「・・・だからぁ、私ぃ、とっても気持ち良いことしてくれる、ご主人様のペットになることに決めたんですぅ・・・んふふ、ご主人様ぁ、瑠華のオマンコに、 ご 褒美くださぁい」
 そう甘えた声を出すと、妖魔を誘うように艶めかしく腰を振る。
 その快楽をねだる瑠華の顔は、普段の彼女からは想像できない、熟れた『女』のものであった。

「瑠華っ・・・」
 私は、瑠華が既に妖魔の下僕となっていることをまざまざと見せつけられ、胸を締め付けられる。
 だが妖魔は、そんな私の心中を見透かしたように、
「・・・グフフ、仕方のないペットですねぇ・・・まあ、良いでしょう・・・そらっ!」
 そう言うと、極太の触手を見せつけるように、
 ズブズブズブッ!
 瑠華の秘所へ叩き込んだ。 

 瑠華は眉根を寄せながら妖魔の触手を、事もなく受け容れ、
「・・・はぁんっ、ご主人様ぁっ!」
 悦びの嬌声を上げる。
 瑠華は妖魔に犯されながらも、悦楽に歪んだ顔を私に向け、
「・・・明日香さんもぉ、瑠華と一緒にぃ、ご主人様のペットになりましょ・・・ご主人様のチンポ、とっても気持ちいいんですよ♪・・・はんっ、ほら、こん な深くまで犯し て・・・きゃうんっ!」
 ズチュッズチュッズチュッ
 甲高い悦楽の声をあげながら、妖魔の抽送に身を委ねるのだった。
  
 私は絶望的な気持ちになりながらも、
「・・・貴様ぁ、瑠華を放せ!」
 そう声を絞り出し、妖魔を睨め付ける。
 だが妖魔は涼しげな顔で、
「グフフ、貴女は何を言っているのですか?・・・グフ、この娘は自分から進んで私のペットになったのですよ・・・そうですね、瑠華?」
 そう言うと、答を促すが如く、
 ズチュッズチュッ
 瑠華に突き刺した触手を、ねっとりと脈動させた。

 それに瑠華は、
「はぁんっ!・・・そうです、ご主人様ぁ・・・瑠華は自分からペットになりましたぁ・・・だってぇ瑠華は、こんなにご主人様を愛しているんですも のぉ・・・むふっ、ちゅっ」
 そう答えると、醜い妖魔の顔にディープ・キスをした。

 それに私は、
「・・・お願い、止めて瑠華っ!・・・貴女はそんな娘じゃないっ!」
 必死になってそう訴えかけるが、その声は瑠華には届かない。
 それどころか瑠華は私に抗弁するかの如く、
「・・・むふっ、ちゅっ・・・ぢゅるるぅっ」
 妖魔との淫らな接吻を、より深く、深くするのだった。 

 失意の底に沈む私を見て妖魔は、瑠華から口を離すと、
「グフフ、これで良く解ったでしょう・・・この娘は最早私の忠実なるペットなのですよ」
 そう言い、愉快そうに口の端を歪めた。
 だが、未だ焦げ臭い臭気を放つ肉蛞蝓が横たわる様を見ると、不機嫌そうな表情を浮かべ、
「・・・それにしても、『我が子』を随分殺してくれましたね・・・グフフ、貴女にはペットとしてではなく、『子袋』として償って貰いましょうか」
 そう言うと、
 グッ
 磔の形となった私を引き寄せ、
 グググッ
 股を大きく開かせる。
 それに合わせ、ライダー・スーツのジッパーが、
 ジィィッ
 大きく引き下げられた。

「!!」
 退魔師として数々の修羅場を経験してきた私には、この妖魔がしようとしている事が即座に解る。
 それに加え、己が迎えようとしている末路も、鮮やか過ぎるほど鮮明な像となって脳裏に浮かんでしまう−
 この妖魔は己の苗床として、私を利用しようとしているのだ。
 それは、退魔師にとって最低の屈辱であり、退魔のためにも忌避すべき末路−

 チラッ
「・・・んっ、はぁあっ!」
 醜い妖魔の上で腰を振る瑠華の姿を垣間見、私は、
 『ごめんね、瑠華・・・私、貴女の事、助けてあげられなかった・・・』
 覚悟を決め、歯に力を込めようとした。
 だが、
 ビュルルゥッ、ドプッ
「・・・ぐぼっ、ぼぇえっ!?」
 その決意は生臭い触手によって遮られる。

「・・・ぼえっ・・・ぐぇええっ!」
 口内に侵入した触手は、自決しようとした私を罰する様に、喉奥深くまで犯し、蠢動を繰り返す。
 そして、その主である妖魔は、
「・・・グフフ、そうはさせませんよ・・・貴女は大事な『子袋』の候補者なんですから・・・先程の牝は、あっさり死んでしまいましたからねぇ・・・グフ、 貴女 であればきっと、良い『子袋』になれると思いますよ」
 そう言うと、大きく開いたライダー・スーツの中へ
 ヌルッ
 触手を潜り込ませ、私の最も大事な場所に、
 クチュッ、グチュッ
 粘液に塗れたそれを擦りつける。

 その気色悪い感覚に、私は触手を咥えたまま、
「・・・ぶっ、ぶふぅっ!?」
 思わず咽せてしまった。
 だが妖魔はそれに構わず、
 グチュッ、グチュッ
 触手を更に擦りつけると、
「おや、貴女は『巫女』なのですか・・・グフフ、これは楽しめそうだ」
 そう言って、笑うように醜い肉の塊を震わせる。

 そして、
 グッ
「・・・はあんっ・・・」
 瑠華から触手を抜き去ると、
「グフフ、瑠華、お前も『処女』の相伴に預かりたいでしょう?・・・この牝の不浄の孔を、お前にやります・・・たっぷりと愉しみなさい」
 そう言い、私の前に彼女を立たせた。

 それに瑠華は、
「本当ですか、ご主人様!嬉しいですぅ・・・明日香さぁん、いっぱい愛してあげますからねぇ・・・んふぅっ」
 そう言うと、下腹に力を込めた。
 すると、
 ボゴッ
 下腹が急に膨らみ、
 ズッ、ズズズッ
 どす黒い肉の塊が秘所から顔を出し始める。
 それはやがて男根の形を取り、
 ブピュゥッ
 先走り液を吐き出しながら、天を向いた。

 瑠華はそれだけで、
「・・・はぁんっ!」
 軽い絶頂を迎えたらしく、恍惚とした表情を浮かべる。
 その様子に妖魔は、
「・・・グフフ、この娘は『子袋』にこそ成れませんでしたが、我が子の『棲み処』に成ることができたんです・・・グフ、どうです、立派でしょう?」
 そう嬉しそうに言うと、
 ビュルルッ
 細い紐状にした触手を瑠華の『男根』に絡め、
 コシュッ、コシュッ
 扱き始めた。

 瑠華はそれに堪らず、
「はぁぁんっ、ご主人様ぁっ!」
 そう嬌声を上げると、
 ドピュッ、ドピュッ
 盛大に射精し、果てる。

 私は口内を埋め尽くす肉塊に、声を上げることも叶わず、
 『なんてことなの・・・』
 その光景にただ、愕然とするだけしかなかった。

 妖魔は、
「グフフ、準備はもう良いでしょう・・・さあ瑠華、存分に犯してやりなさい・・・グフ、私も存分に愉しむとしましょう」
 そう言うと、
 グイッ
 愕然とする私を地に下ろし、尻を突き出すような姿勢にさせる。

「んふっ・・・はぁい、ご主人様・・・」
 瑠華は恍惚とした表情のまま私に近づき、そして背後に回り込むと、
 ビリィィッ
 ラッピングを剥ぐようにライダー・スーツを裂き、もどかしげにそれを捨て去ると、
 ピトッ
 熱い肉塊を私のアヌスに当てた。
 その感覚に私は、
「ふぐっ、ふぐぅっ!」
 そう声にならぬ抗議をするが、瑠華は、
「んふふぅ、明日香さぁん・・・私ぃ、明日香さんの事、大好きだったんですよぉ・・・だからぁ、お尻に入れること想像しただけで私、もうイキそうですぅ」
 そう甘えた声を出しながら、私を抱え込むように抱きつき、
 グニッ、グニッ
 尻の割れ目を、その凶器で蹂躙する。
 私から瑠華の顔を窺い見ることはできないが、
「ふぅーっ、ふぅーっ」
 首筋にかかる熱い吐息が、彼女の興奮の度合いを如実に示していた。

 妖魔は瑠華のその姿を見て、
「・・・グフフ、瑠華、戯れはその程度にしておきなさい・・・グフ、それではいきますよ」
 可笑しそうに顔を歪めると、
 ズヌヌッ・・・
 触手の森から極太の触手を見せつけるように、私の眼前に突きだした。
 その先端からは青臭い臭いを放つ緑色の汚液が、
 トプッ、トプッ
 湧泉の様に溢れ出している。

 その醜悪な逸物に私は、
「ぐむむぅっ!?」
 思わず顔を背けようとするが、口内に打ち込まれた肉塊の所為で頭は、微動だにしない。
 この私の反応を妖魔は想定していたかの様に、
「グフフ、これで貴女をたっぷりと可愛がってあげますからねぇ・・・グフ、グフフッ!」
 そう言って、下品な笑いを浮かべると、
 ビチャッ、ビチャッ
 汚液に塗れた触手を、私の頬に擦りつけた。

「・・・っ」
 私はその陵虐に眉根を寄せて耐える。
 だがそれに妖魔は、
「・・・グフフ、その怯えた表情、堪りませんねぇ・・・グフ、貴女は媚薬を与えず、このまま犯して差し上げましょう・・・瑠華」
 そう瑠華を促すと、触手を、
 ビトッ
 私の秘所に当てた。
 瑠華はそれに、
「はぁい、ご主人様ぁ・・・うふ、明日香さぁん、一緒に気持ち良くなりましょ♪」
 そう応えると、
 ギュウゥッ
 私を一層強く抱き締め、
 ビクンッ、ビクンッ
 脈打つ肉棒を、私のアヌスに宛がう。
 
 そして、
「グフ、グフフッ!」
 妖魔の下卑た嗤い声を合図に、
 ズブッ、ズブブッ!
 ズヌッ、ズヌヌッ!
「!!」
 二孔に、肉の凶器が打ち込まれた。

 ツゥッ
 下腹部から込み上げる激痛と共に、内股を伝う破瓜の証をまざまざと見せつけられながら私は、
『・・・ぐっ、あっ・・・私、巫女じゃなくなっちゃった・・・』
 己の大切なアイデンティティーが永遠に失われた事実に、心を翳らせる。

 だが、そんな私の心を更に踏みにじる様に妖魔は、
「グフフッ!貴女の中は素晴らしい・・・柔肉が私の触手に食い付いて離しませんよ・・・それにこの霊力・・・グフ、貴女は本当に良い子袋に成れそうです ねぇ・・・グフフゥッ!」
 そう狂喜すると、
 ズブッ、ズブッ
 より荒々しく、私の中に潜り込んだ触手を抽送させる。

 一方瑠華は、
 ムニィッ、クニッ
 執拗に私の乳房と乳首を弄びながら、
「あはっ、明日香さんの胸、マシュマロみたいで気持ち良いぃ・・・ご主人様のとぉ、私のでぇ、いっぱい感じてくださいね♪」
 ズヌッ、ズヌヌゥッ
 その剛直で私の排泄口を、ねっとりといたぶるのだった。

 全身を、妖魔とその下僕と化した瑠華に犯され私は、
「・・・むごっ、ふごぉっ!?」
 その激痛と嫌悪感に、くぐもった悲鳴を上げた。
 だが彼等はそんな私に構うことなどなく、
「・・・グフフッ、貴女の余りの良さに、私はもうイッてしまいそうですよ・・・グフ、瑠華、貴女はどうですか?」
「・・・んっ、はっ、はひぃっ、ご主人様ぁ・・・私もぉ、気持ち良すぎてイッちゃいそうですぅ」
 フィニッシュを迎えようとしていた。

 妖魔は、
「・・・グフフ、そうですか・・・では、この牝・・・明日香さんと言いましたかねぇ・・・明日香さんが私達の物になった証を差し上げましょうか、瑠華」
 そう言うと、
 ブクッ、ブククッ
 敢えて私の恐怖心を煽るように、膣内潜り込ませた触手を膨らませる。
「ふぐっ、ふぐぐっ!」
 私は必死になってそれに抗おうとするが瑠華は、
「・・・うふふぅっ、それは素敵ですご主人様ぁ・・・うふふぅ、明日香さぁん、これで明日香さんも私達と一緒ですよぉ・・・」
 そう言うと、
 グヌッ
 腰を突き出し、
 ギュウゥッ
 私の胸を握り潰すかの如く、腕に力を込めた。

『やめてぇっ、瑠華・・・お願いっ』
 私はそう叫ぼうとするが、
「ふがっ、ぶがぁっ!」
 それが言葉になることはない。

 そして、
「グフフ、ではこれがその証ですっ・・・」
 妖魔がそう叫ぶと、
 ドクンッ、ドクンッ
 生暖かい『証』が、
「うふふっ、明日香さぁん・・・愛してますよぉ・・・」
 ドプッ、ドプッ
 二孔から注ぎ込まれた。

 未だ破瓜の痛みの残る女陰へ、更に痛みを擦り込むようにされる射精に私は、
『くうっ、ああっ・・・!』
 苦悶の表情を浮かべる。
 だが、それすらも悦楽のスパイスであるらしく妖魔は、
「グフフッ!そうです、その表情!・・・たまりませんねぇ・・・グフフゥッ!」
 そう雄叫びを上げると、
 グリッ、グリッ
 私の痛みを引き出そうと、膣壁を抉る。

 私は、妖魔を悦ばせる、それだけのために、
「うぶぅっ!?ぶぼぇっ」
 いつまでも、いつまでも、陵虐され続けた−



「・・・ぐぼっ、ぐぼぇぇっ!」
 陵虐の宴が終わった後も、触手を口内にねじ込まれたまま私は、吐き出すことも叶わず、ただ嗚咽に咽せるばかり。
 それを妖魔は、楽しげに見下ろしながら、
「グフフ、今度は貴女にも愉しんでもらいましょう・・・そう、『我が子』を孕む悦びを感じられるように・・・グフ、グフフッ!」
 そう言うと再び、触手を蠢動させ、私を吊り上げる形にする。

 膣内に捻じ込まれた触手の目的地は妖魔が示唆する通り、
 コリッ
「!!」
 女性として最も大切な場所、子宮だ。

 妖魔は子宮口に押しつけた触手を、
 ズズズッ
 イソギンチャクのように分裂させ、
 グイッ
 私の子宮口を割り広げる。
 そしてその開いた子宮口から、
 ズルズルズルッ
 触手を潜り込ませ、
 ボゴッ、ボゴッ
 子宮をその穢らわしい肉で満たし始めた。

 私は内側から全てを犯される感覚と、
 ボゴッ、ボゴッ
 触手で極限まで膨らみ、脈打つ腹、という視覚的拷問に、
『ひ、ひぃぃっ・・・やめてぇっ・・・お腹が裂けちゃうっ!』
 声にならぬ悲鳴を上げる。

 だが傍らに立つ瑠華は、
「うふふ、大丈夫ですよぉ、明日香さん。ご主人様が直ぐに気持ち良くしてくださいますからぁ・・・でもいいなぁ、私も子宮でSEXしたいのにぃ・・・」
 そう言うと、言葉通り、羨ましそうな表情を浮かべながら私の腹をさする。

 妖魔はそんな瑠華を見て、
「・・・グフフ、瑠華、後で貴女もちゃんと犯してあげますよ・・・ただまずは、明日香さんを『子袋』にするのが先決です・・・解りますね?」
 そう邪な笑みを浮かべると、
 ニュルッ
 肉の森から細い触手を伸ばし、
 ギュッ・・・シュッ、シュッ
 瑠華の肉棒に巻き付けると、ペットをあやすかの如く、扱き始めた。

 瑠華はその愛撫を受けながら、
「・・・んっ、はぁっ、解りましたご主人様ぁ・・・それでしたら早く、明日香さんを『子袋』にしてしまいましょぉ・・・明日香さぁん、いいですよね?」
 舌なめずりをして私を見遣る。
 その表情の中には、私を気遣う素振りなどなく、ただ、己の快楽を早く得たいがための打算しか読み取ることはできない。

 そして妖魔が、
「そうですね、瑠華・・・グフフ、ではいきますよ、明日香さん・・・地獄と天国を味わってください・・・グフフッ!」
 そう言うと、
 シュッ・・・ブスゥッ
 子宮を満たす触手の表面に、無数の棘が浮かび、私の子宮を刺した。

「・・・ひぎぃいっ!?」
 肉体の中心から、それも内側から襲い来る激痛に私の意識は飛びかける。
 だがそれすらも許さぬ、とばかりに、
 ドプッ、ドプッ
 口内にねじ込まれた触手から、粘液が吐き出され、
「ごぶっ!?・・・ごぶぷぅっ!」
 強制的に、嚥下させられてゆく。

 妖魔は、
「・・・グフフ、それは貴女が『子袋』になるための大切な『薬』ですから、一滴も残さず飲み干してくださいよ・・・尤も、それでは吐き出すこともできませ んか・・・グフフッ!」
 そう哄笑すると、
「そうそう、こちらにも『薬』を与えなければいけませんねぇ」
 ジュワッ
 子宮に刺した触手の先から、生暖かい『薬』を吐き出した。

『・・・嫌ぁっ、何コレぇっ・・・子宮が、子宮が灼けるぅっ!?』
 それは、子宮を灼く様な『熱』を与え、激痛よりも激しい感覚を私に与える。
 だが、私への責め苦は、それだけで終わることはなかった。

 その私の様子を見ながら妖魔は、
「グフッ、改造は良好の様ですね・・・私の見立てに間違いはなかったようだ・・・では、仕上げといきましょう・・・グフフッ!」
 子宮を満たす触手の一角を、
 ニュウゥッ
 子宮の更に奥、卵巣へと伸ばし始める。

 その触手は、
 ニュズズズッ・・・
「ごぶぶっ!?」
 卵管を、カテーテルの如く遡り、
 ・・・ズルッ
 卵巣へ辿り着く。

 そして、その中で、
 ニュロォッ
 更に分裂すると、
 ビシュゥッ
 卵巣中に突き刺さった。

 膣、子宮、卵巣−
 女の大切な部位全てを犯され、『改造』を受けた私はその刺激に耐えられず、
「・・・ひぎゃぁぁぁっ!」
 悲鳴を上げ白目を剥いた。
 そして、
 チョロッ・・・ジョロロォッ
 はしたなくも失禁してしまう。
 だが、幸か不幸か私は、
「あびゃっ、ひゃぁっ・・・」
 その己の情けない姿を見ることなく、意識を失った。

 ビクンッ、ビクンッ
 明日香の痙攣が収まるのを感じて妖魔は、
 ヌルッ・・・ジュヌルルルルゥ
 彼女に刺した触手を引き抜き始める。
 それに反応して再び、
 ビクンッ、ビクンッ
 明日香の体は痙攣するが、当人の意識が戻ることはない。
 そして、
 ヌッ・・・ヌプッ
 最後の触手が引き抜かれると、
 ゴプッ、ゴププッ
 明日香の膣内からは、大量の汚液が溢れ出す。

 そこで妖魔は漸く、
 シュルルルッ
 明日香を拘束していた、触手を解放した。
 ・・・トサッ
 そのまま明日香は崩れるように、倒れ落ちる。

 その明日香を嬉しげに眺めながら妖魔は、
「・・・グフフ、気を失ってしまいましたか・・・グフ、しかしこの牝はよく『改造』に耐えました・・・普通であれば、気が狂うか、肉体が壊れてしまうかし てしまうものですがねぇ・・・流石は優秀な退魔師・・・この牝の産む『子』が本当に楽しみです・・・グフフフッ!」
 そう言うと、醜い体を震わせ、全身で喜びを露わにした。
 その傍らに侍る瑠華は、主と同じく歓喜の笑みを浮かべると、
「あははぁっ、おめでとう御座いますぅ、ご主人様ぁ・・・明日香さんがご主人様の『子』を産むの、瑠華も楽しみですぅ・・・ねぇ、ご主人様ぁ・・・ご主人 様がいーっぱい、明日香さんを可愛がった後で、この子にもぉ、明日香さんを孕ませてやってくださいねぇ・・・」
 そう言って、妖魔に甘えるように撓垂れる。
 そして、瑠華の股間に屹立する肉蛞蝓も、
 ビクッ、ビクッ
 訴えかけるように脈動した。

 それに妖魔は、
「グフフッ、良いでしょう・・・お前にもこの牝を孕ませてあげます・・・グフフッ!」
 満足気にそう応え、哄笑を続けるのだった−



 ビクンッ、ビクンッ
 下腹を襲う刺激に堪らず、
「・・・んっ、はあぁっ!」
 私がいきむと、
 ボコッ・・・ビシュッ、ビチュゥッ!
 羊水とも精液とも取れぬ液体を撒き散らしつつ数多の肉蛞蝓が、勢い良く秘所から飛び出してゆく。
 それと同時に私の胸の頂からは、
 ビュッ、ビュッ 
 母乳が激しく吹き出した。

 妖魔の肉体改造により私の体は、子宮を犯され、孕むと感じ、『出産』と同時に母乳を吹き出す、淫らなものへ変じてしまっていた。
 それも、感じれば感じる程、肉体は敏感になり、理性が削り取られてゆく恐ろしいもの−
 自分が自分でなくなってしまう恐怖に私は、
「・・・はぁっ・・・産むのはもう嫌ぁ・・・はぁあっ!」
 そう叫ぶが、
 ゴリッ・・・ブッリュッ
 子宮内に残っていた肉蛞蝓は『母』の意など介さず子宮口をこじ開け、膣外へと這い出してゆく。
「・・・ああっ!」
 それに堪らず私は、また絶頂に達してしまうのだった。

「はぁーっ、はぁっー・・・」
 私は束の間だけ与えられた『休息』の時間に、どうにか息を整える。
 やがて奴等がやって来るのだから−

 ズルッ・・・ヌルゥッ
 果たして、私が『産んだ』肉蛞蝓が、
 「・・・ひぁぁっ!」
 股の間を通って、私の上半身に迫ってくる。
 奴等は、一回り大きくなった私の乳房を、のたうつようによじ登ると、
 ヌルッ・・・チュルルルゥッ
 飛び散った母乳を、体全体を使って、吸い始めた。

 乳首に取り付いた肉蛞蝓は、
 ニュルルゥッ
 繊毛のような触手を伸ばすと、
 ツプ・・・ズブブゥッ
「あひぃっ!?」
 乳腺の中へそれを突き刺す。
 そして、乳房の中にある母乳を全て吸い尽くさんばかりに、
 ズッ・・・ズズズッ
 吸引を始めた。
 体の中から自分自身を吸い出されるような感覚に私は、
「ふぁぁっ・・・やめてぇっ!・・・ああっ!」
 再び感じてしまう。
 肉蛞蝓達はそんな私を嘲笑うかのように、
 ピチャッ、ピチャッ
 私の乳房をその弾力のある触手で舐るのだった。

 その私の痴態を眺めていた妖魔は、
「・・・グフフ、貴女のお陰で我が『子』の数も大分増えました・・・グフ、矢張り私の見込んだ通り、貴女は素晴らしい『子袋』だ」
 そう言うと、
 グニッ
 私の秘所に極太の触手を当てる。

 私は次に来る感覚を想像し、無意識のうちに、
「あっ・・・」
 口許を緩ませつつ、頬を紅潮させていた。
 妖魔はその反応に、
「・・・グフフ、コレが嫌ではなかったのですか?・・・グフ、今の貴女の顔は『出産』を望む、『牝』そのものですよ?・・・グフフッ」
 そう言葉で嬲ると、
 ズブッ、ズププッ
 触手を私の中へゆっくり、ねじ込んで来る。

 妖魔の言葉に私は反論しようとするが、
「はぁあっ!・・・そんな、こと、はっ・・・んぁあっ!」
 何度もイカされて敏感になった体が、それを許さない。

 妖魔はその様子に、可笑しそうな表情を浮かべながら、
「・・・グフフ、何が『そんなこと』なのですか?・・・貴女の体は、とても悦んでいるようですけどねぇ・・・グフフッ」
 ニュルッ、ニュルッ
 私の膣壁に触手を擦り付けるように脈動させ、
 コッ、コッ
 固く痼った触手の先で、子宮口をノックする。
 だが妖魔は決して、それから先へ触手を伸ばしてこようとはしなかった。

 私はそれに思わず、
『・・・なんで・・・子宮に入れてこないの・・・』
 そう感じ、身を捩る。
 最早私の体は、膣肉の蹂躙だけでは絶頂に達することができないまでに改造・開発されている。
 子宮への『種付け』と『出産』−
 それだけが確かな絶頂を得る手段なのだ。
 だがその淫らな考えを私は、
『・・・だめ・・・このままでは、奴の思う壺よ・・・』
 そう心の中で振り切り、妖魔を睨め付けた。

 それを見透かした様に妖魔は触手の森から、
 ズルルッ
 その醜い顔を浮かべ、私の耳元に寄せると、
「・・・グフフ、そんなに怖い顔をしないでください・・・グフ、でも本当は子宮を犯して欲しいんでしょう?・・・そうですねぇ、『ご主人様のチンポを子宮 にください』と言ったら、これ を差し上げますよ」
 そう、囁き、
 コリッ、コリッ
 子宮口を執拗に責め立てる。

「あひぃっ!?・・・い、嫌だ・・・誰が、そんなことを・・・あっ・・・はぁあんっ!」
 私は懸命に抵抗しようとするが、体の奥から込み上げる快楽に、体を震わせるだけになる。
 だが辛うじて、隷従の言葉だけは、口から零すことはなかった。

 妖魔はその私の様子に、口の端を歪めると、
「グフフ、強情ですねぇ・・・まあ、そういう女性も嫌いではありませんが・・・グフ、瑠華、明日香さんが素直になれるよう、手伝ってあげなさい」
 瑠華にそう命じた。
 瑠華は、私の背後から撓垂れかかるように抱きつくと、
「はぁい、ご主人様♪・・・うふふ、明日香さぁん、早く素直になっちゃいましょうよぉ・・・私もぉ、子宮で感じる気持ち良さは知ってますからぁ」
 そう言って、彼女の下腹を私の背に押しつける。
 熱を帯びた彼女のそこは、
 ボゴッ、ボゴッ
 激しく蠢動し、犯される悦びを、私に伝えようとしているかの様であった。

「ひゃぁあんっ!・・・この子ったら、明日香さんを犯せる、って喜んでますよぉ・・・はぁっ、だから、そんなに暴れないでぇっ!」
 瑠華のその言葉を無視し、瑠華に寄生した肉蛞蝓の『子』は、
 ズルッ・・・ズルルッ
 瑠華の秘孔を割りさき、その醜い姿を現すと、
 『待ちきれない』
 そう主張するかの如く、
 ズブッ、ズブブッ!
 明日香のアヌスに身を沈め始めた。

 私はその刺激に思わず、
 グイッ
 腰を突きだしたが、
 ゴリィッ
「はぁっ!・・・ひゃぁうんっ!?」
 妖魔の突き刺した触手に子宮を突き出す形となり、電撃に打たれた様な快感が背筋を走った。
 それに応えるように、
 ・・・コプッ、コプッ
 卵巣から『卵』が排卵される。
 私の卵巣は子宮と同じく改造され、快楽に応じて肉蛞蝓の『卵』を吐き出す、穢らわしい器官に成り果てていた。

「・・・い、嫌ぁ・・・また孕むの嫌ぁ・・・」
 私は顔をくしゃくしゃにして、そう妖魔に哀願するが、妖魔は、
「・・・グフフ、『嫌』?・・・何を言っているのですか・・・貴女のココはそうは言っていませんよ?」
 そう言うと、
 ・・・グイッ、クイッ
 私の子宮口を細い触手で割り広げ、
 ツプッ・・・ヌルゥッ
 内壁をなぞるように撫でつける。

 私はそれに堪らず、
「・・・あっ、ひゃぁあぁあっ!」
 軽い絶頂に達し、はしたなくも、
 ゴプッ、ゴププッ
 盛大に排卵してしまうのだった。

 ヌルッ、ヌルッ
 妖魔は焦らすように触手を滑らせながら、
「・・・グフフ、人間社会に戻ったところで、子宮で感じ、妖魔の卵をひり出すような変態退魔師に居る場所などないでしょう・・・貴女はもう、私に飼われる しかないので すよ・・・グフ、さあ言ってしまいなさい・・・そうすれば楽になりますよ」
 そう私に囁きかける。

 そしてそれに乗じる様に瑠華は、
「・・・はぁぁっ・・・明日香さぁん・・・明日香さんもぉ、ご主人様のペットになりましょ?・・・毎日、ご主人様に子宮ズボズボ犯されてぇ、気持ち良いこ としましょうよぉ・・・あはぁっ」
 そう言うと、
 ズヌッ、ズヌッ
 私の尻に腰を打ち付けるのだった。

 二孔を責められ私は、
「んっ、はぁっ、瑠華ぁっ、やめてぇっ・・・んっ、くぅっ!」
 ビュッ、ビュッ
 勢い良く母乳を噴射した。
 その勢いに、
「キィィッ!」
 乳房に取り付いた肉蛞蝓が、
 ズルルッ
 乳腺に入った触手ごと弾き飛ばされる。

 三番目の快楽に私は、
「・・・ひゃぁっ!」
 頭の中を真っ白にさせられていた。
 だが決して、
「・・・んっ、くぅっ・・・どうして、どうしてイケないの・・・」
 絶頂を得ることはできない。
 それは、自分が子宮でしかイケない肉体にさせられた残酷な事実を、私に突きつけるのだった。

 妖魔は、子宮口に取り付いた触手から舌を伸ばし、
 クチュッ、クチュッ
 子宮から溢れ出す羊水を舐め取りながら、
「グフフ、どうしましたか?・・・辛そうな顔をしていますよ・・・グフフ・・・」
 私を言葉で責めたてる。

 絶頂の寸前で、括り殺されるような責め苦に私は、涙と鼻水を垂らしながら、
「・・・いひゃぁ・・・イキたい・・・イキたいよほぉ・・・」
 そう妖魔に哀願してしまった。
 だが妖魔は決して、私を絶頂に導く事はない。

 クチュッ、クチュッ
 少しずつ私の理性を刮ぎ取る様に子宮口を責めながら妖魔は、
「・・・グフフ、そうですか・・・では、はっきり『お願い』してもらいませんとねぇ・・・ほら、貴女の『子』達も、貴女の言葉を聞きたがっていますよ」
 そう言って、邪な笑みを浮かべた。
 その言葉に賛同するかの如く、肉蛞蝓は、
「キィィッ!」
 甲高い鳴き声を上げると、
 ズルッ・・・ズヌルッ
 母乳に塗れる私の乳房を、再び登り始める。
 そして、その頂きに辿り着くと、
 ニュル・・・チュルッ
 舌のような触手を伸ばし優しく、私の乳房と乳首を舐め始めた。

 その微妙なタッチに私は、
「んっ、はぁぁっ・・・」
 じんわりと暖かくなるような悦楽を得ながら、肉蛞蝓達を見遣った。
 彼等は、母乳の飛び散った私の体を舐め清めながら、『母』に悦びを与えようと触手を懸命に操っている。
 そのどこか健気な姿に私は、あれ程感じていた嫌悪感を抱くことなく、それどころか、
「ああっ・・・」
 『母性』のような愛おしさすら、得始めていた。

 その私の変化を後押しするように瑠華が、
「・・・うふふ、明日香さぁん、可愛いでしょ、この子達・・・ご主人様に孕ませて頂けば、一緒に明日香さんを気持ち良くさせてくれますよぉ・・・ねぇ?」
 そう、囁くと、
「キィィッ!」
 私の『子』達は、当然だ、と言わんばかりにそう声を上げた。

 その様子を静かに見守っていた彼は、
「・・・グフフ、さあ、どうするのですか、明日香さん・・・皆が、貴女を待っていますよ」
 そう言うと、
 ズルッ・・・ヌルルルゥッ
「んんっ・・・はぁあっ!」
 子宮の中へゆっくりと、触手を伸ばし始めてくれた。
 そして、
「グフフ、明日香さん・・・貴女が私の『子袋』になってくれるのであれば一生、貴女を『ペット』として愛して差し上げますよ・・・グフフ・・・」
 愛の言葉を私に捧げてくれる。

 ヌルッ、ヌルルッ
「んっ・・・はぁっ・・・」
 子宮に彼の愛撫を感じながら私は、言うべき言葉を頭の中に結び直す。
 そして、私の周りに居る、愛しい存在をゆっくりと見遣ると、微笑みを浮かべた。
 だが何故か、
 ツゥ
 私の頬を生暖かい感触が伝う。
 その理由が、私には理解できない。

『こんなに穏やかで、幸せな気持ちなのに何故?』
 私はそう混乱するが、
 ヌルッ、ヌルルッ
 「・・・はぁっ・・・」
 彼の愛撫の前にそれは、墨を溶かす様に流れてゆく。
 そして直ぐに、
『そうだ、そんなことはどうでもいい・・・それよりも、早く『お願い』しなくちゃ・・・』
 その結論に辿り着く。
 私は、再び微笑を浮かべると、
「・・・」
 彼に私の望みを伝えるべく、口を開いた。

 その刹那、
 ヒュンッ
「ぎゃぁぁぁああっ!」
 壮絶な叫び声とともに、私を背後から犯していた瑠華の半身が燃え上がった。

 それに、冷水を浴びせられたかの如く、私の意識はクリアになる。
 はっと、顔を上げるとその先に、
「・・・瑠璃、翡翠っ!」 
 紅白の巫女衣装に身を包んだ瑠璃と、スーツを纏った翡翠の姿があった。

 瑠璃は、
「しっかりしてください、明日香さん!・・・妖魔、明日香さんを放しなさいっ!」
 そう叫ぶと、指の間に挟んだ破魔札を、
 ヒュンッ、ヒュンッ
 妖魔に向かって放つ。
 投擲された破魔札は、刃のような鋭さで、
 ザクゥッ!
 妖魔の触手を切り刻む。
 そして、千々に切り刻まれた触手は、
 ボウゥッ
 青白い炎を上げ、無に帰してゆく。

 妖魔は、
「ギェェェエッ!」
 獣の様な咆哮を上げると、その痛みからか、
 ズルッ
 私への拘束を、僅かに弱めた。
 その瞬間を狙っていた翡翠が、
「破ぁぁあっ!」
 ダッ・・・タタタッッ!
 短剣を両の手に構えながら私の方へ突進してくる。
 そして、
「破ぁっ!」
 私の前で短剣を一閃させ、
 ザシュッ、ザシュッ!
 私を拘束していた触手を薙ぎ払うと、
 タッ
 跳躍して、私を抱き抱えた。
 漸く、妖魔の触手から解放された私は、
 ズルッ
 触手の森から引き摺り出される。

 翡翠は、
「・・・」
 チラッと私の顔を窺い見ると、私を抱き抱えたまま、
 タンッ
 妖魔の本体を蹴り飛ばし、再び跳躍する。
 そして猫の如く軽やかに、
 タンッ、タンッ
 霊安室の肉壁を舞ってゆき、やがて、
 ダンッ
 瑠璃のすぐ近くに着地した。
 スッ
 そして翡翠は、私をそっと床へ横たえる。

 瑠璃は、私の傍らまで走り寄ってくると、私の姿を見、
「明日香さんっ・・・酷い、なんてことを・・・」
 そう言って涙を浮かべ、
 ギュッ
 私の頭を胸にかい抱く。
 それに私は、どこか胸を締め付けられるような感情を抱きながらもどうにか、
「・・・どうして、ここに・・・」
 そう、言葉を紡ぐことができた。  

 瑠璃は、涙声になりながら、
「明日香さんからの連絡が途絶えた、と報告があったので駆けつけてきたんです・・・済みません、時間がかかってしまって・・・」
 そう答えると、
 ギュッ
 私を強く抱き締めた。

「瑠璃・・・」
 それが瑠璃の自責の念の強さだと感じられ、私の心もまた、強く締め付けられる。
 瑠璃と翡翠は同じ高校の同級生で、親友でもある。
 親友を助けるために窮地に赴く、それは一見当然で、簡単な事の様に思えるだろう。
 だが、彼女達の立場からすれば、一介の退魔師の救援に向かう事など、周りが許すはずがない。
 それでも彼女達は、友を助ける、そのために、ここに居るのだ。

 翡翠は妖魔の動きを警戒しながらも、ずっと私達の様子を眺めていたが、
「・・・明日香、動かないで」
 そう言うと、私の下腹に右手を当てた。
 そして、
「・・・・・」
 彼女が短く呪を唱えると、
 フワッ
 燐光とともに、私の下腹部に紋様が浮く。
 その紋様は、ひんやりとした感覚を与えながら染み込む様に、私の中へ消えていった。

 翡翠はそれを見届けながら、
「・・・これで、取り敢えずは『症状』を抑えられるわ・・・明日香、安心して・・・」
 そう言うと、私に微笑みかける。
 丁度、その時だった。

 ズルッ
「・・・!」
 妖魔が動く気配に翡翠が、短剣を構えて対峙する。
 だが、妖魔は向かってくる気配はなく、
 ・・・キュウゥゥン!
 青白い光に包まれた。
「・・・転移呪式!」
 翡翠がそう叫ぶや否や、その言葉を裏付ける様に、妖魔の体が薄れ始める。

 妖魔は、恨めしげな表情を浮かべると、
「・・・グゥゥッ!あと少しで『子袋』を手に入れられたものを・・・仕方ない、ここは退散させて頂きますよ」
 そう言って、醜い体を震わせた。
 その傍らには、瑠華の姿がある。
 私は、
「瑠華っ!」
 そう叫ぶが、瑠璃の破魔札によって焼けただれた無惨な姿を晒す彼女は、
「・・・明日香さぁん、痛い、痛いよぉ・・・」
 そう言うと、悲しげな表情を浮かべた。
 私はそれに、
「瑠華・・・」
 言葉を詰まらせる。
 瑠璃の破魔札に灼かれた、ということは、彼女が既に妖魔化している、ということなのだ。
 恐らく、肉蛞蝓に寄生され、母胎の中で育む過程で、妖魔と同化してしまったのだろう。
 だが、彼女が愛しい存在であることに変わりはない。

 しかし、彼女は、そんな私の気持ちを踏みにじる様に一転、
「・・・いひひっ、明日香さぁん、そんな悲しい顔しないでくださいよぉ・・・私ぃ、ご主人様と幸せになりますから・・・明日香さんもぉ、いつか必ず、迎え に 来 てあげますから・・・いひひひひひぃっ!」
 そう言って狂気じみた笑い声をあげると、妖魔に抱きついた。
 すると、彼女の体が妖魔の本体へ沈み込む様に、溶け込み始める。
 キュゥゥンッ
 その刹那、彼女達を取り巻く光の渦が、強さを増した。

 私は、消えゆく瑠華に向かい、
「瑠華ぁっ!」
 力の限りそう叫んで、手を伸ばすが、それは届かず、
 シュゥンッ
 彼等の姿は乾いた音だけ残し、消えてしまった。
 最後に、私の目に焼き付いた瑠華の顔は、妖艶に歪んでいたのだった−

 或る退魔師の零落 おわり

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